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山口 創生さん

山口 創生さん

留学先:キングス・カレッジ・ロンドン(ロンドン大学) University of London, King's College London
留学分類:大学院留学
専攻名:精神保健福祉 Msc: Mental Health Services Research(MHSR), Institutue of Psychiatry(IoP)
留学期間:2009年9月〜2010年9月(2008年9月〜2009年8月はオックスフォード・ブルックス大学に在籍)
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キングス・カレッジ・ロンドンで精神保健福祉を学ぶ 第9回 大学院留学での苦労 ~生活編~

キングス・カレッジ・ロンドンで精神保健福祉を学ぶ 第7回 修士論文の準備

Categories: キングス・カレッジ・ロンドン(ロンドン大学) / 医学 / 大学院留学
キングス・カレッジ・ロンドン(ロンドン大学)University of London, King's College London は、医学分野における世界的な研究機関を所有。最新の研究・実践情報の発信地としてしられています。同大学で精神保健福祉 Mental Health Services Research(MHSR) を学ばれている山口さんの現地レポートをお届けします。今回は修士論文について詳しくレポートしていただきました。


今週、2つのアサイメントを提出し、コースのすべてのアサイメントが終了しました。 前回のアサイメントよりもさらに難しく、四苦八苦しての提出だったけに、何とかパスできるているように心から願うばかりです。

さて、アサイメントのポイントについては、前回紹介しましたので、今回の記事では修士論文の準備について書きたいと思います。 一口に修士論文と言いましても、分野や大学で書き方やカリキュラムが大幅に異なるため、今回は共通となるポイントを絞ったうえで紹介させていただきます。

修士論文の準備

1)自分が何をしたいか?

早い段階で研究テーマを決めておくことのアドバンテージ
修士論文においては、自分が何を研究したか(リサーチ・クエスション)を把握することが最も大切だと思います。私のクラスメートの中には、奨学金の支給先からテーマをある程度決められている方もいますが、基本的には、私も含め自分で決めることができる学生が大半でした。私は、研究したい内容が留学前から決まっていましたので、この問題に関しては全く苦しむことはありませんでした。そして、早い時期での研究テーマを決められたことで、何かとアドバンテージを得られました。早期に自分のしたい研究を見つける主な利点として以下の3点です。

  • 第1に、早い段階での修士論文の担当教官(スーパーバイザー)探しが可能になりました。
  • 第2に、現在、担当教官と一緒に研究の入念な準備をしています。これは私の日本での経験からもきているのですが、研究は準備(研究計画書)の良し悪しが露骨に最終的な研究の結果や質に影響します。ということで、早い時期から担当教官と自分のやりたい研究について話し合い、準備することはとても大切と考えております。
  • 第3に、アサイメントなどの課題で、修士論文と同じ課題は使えないかもしれませんが、直接関係する内容を取り入れることで、修士論文に結び付けることができました。

逆に、これといったテーマを持っていないクラスメートは、現在自分の修士論文について非常に困っています。その内の何人かは、担当教官決定の期日が迫れば、最終的に全く自分の興味とは関係ない分野の研究をする担当教官と一緒に、全く想像と違う修士論文を書くことになるかもしれません。

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カフェテリアで勉強

将来を見据えて関心のあるテーマを研究することの大切さ
修士の大学院生にはどんな研究も意味がありますし、その担当教官と新しい研究との出会いがまた新たな関心を生むことがあります。ですので、自分が想像していた研究と違う内容で修士論文を書いたからといって最悪という結果は絶対にないと断言できます。しかしながら、特に留学生にとっては、自分の将来を見据えたうえで関心のあるテーマを研究することが将来の就職だったり、PHDへの進学にとって重要なになるのではないかと個人的には考えています。

2)担当教官探しは早い者勝ち

世界のトップに位置する教授の1人に担当教官を引き受けてもらえた!
大学によっては、入学後すぐに修士論文の担当教官を決めなくてはいけないところもあるようですが、私の大学院は1月から4月までに、担当教官を探すカリキュラムです。幸運にも、私は、私の分野においては誰もが知っている世界のトップに位置する教授の1人に担当教官を引き受けていただきました。しかし、このために入念な準備と、コネをフル活用しました。以下に私がその教授に担当教官のオファーを引き受けていただくまでのプロセスを紹介ます。

  1. 準備
    11月始めの時点で、私は個人チューターに自分のしたい研究と希望の担当教官を伝えました。個人チューターからは、現在の私の担当教官である教授は大変忙しいので、断れた場合に別の担当教官も考えて置くように助言されていました。

  2. 簡易な研究計画書の作成
    11月の中旬までに、個人チューターからのアドバイスで、自分がやりたい研究とその関心について900文字以内のごく簡易な研究計画書を作成しました。そして、それをもとに個人チューターが私の希望した教授(現在の担当教官)に交渉をしてくれました。

  3. 簡易な面接
    12月の頭に現在の担当教官との簡易な面接がありました。かなり緊張したのを覚えています。ただし、面接と言っても、教授はその時点で引き受けてくれることは決めていたようで、和やかな感じで改めて自己紹介といった感じでした。

  4. 担当教官の正式決定
    1月に開催された私のコースの修士論文・担当教官探しのオリエンテーションの日に、私は担当教官がサインを記した書類を提出し、担当教官の正式決定に至りました。他に5名ぐらいの学生も、その日にすでに担当教官を決めていました。

  5. 番外
    (1)~(4)だけをみると、かなりサクセス・ストーリーに見えますが、実はけっこうコネがあったのも事実です。私の現在の担当教官は、私の日本の大学院の担当教官とお知り合いという事実がありましたので、私は、研究計画書やその他のやりとりの段階で、日本の担当教官のもとで勉強をしていたということを全面に押し出しました。何といっても、イギリスも日本に負けず劣らずコネ社会とよく聞きます。実はこれが、研究計画書や面接なんかよりも最も効果があったのではないかと信じて疑いません。

人気のある教授には学生が殺到!準備は早めに!!!
っということで、なにわともあれ、無事、私は意中の修士論文担当教官を得ることができたわけです。しかし、クラスメートの中には、希望する担当教官から断られているケースも珍しくありません。断られる理由として最も多いのは、1人の教授あるいは助教授が、すでに3人以上の大学院生を担当していた場合です。

教授・助教授の数は限られていますし、人気のある方には、自分の担当教官になってもらおうと学生が殺到します。そういった場合、イギリスの大学院入試と同じように、早い者勝ちになっていました。もちろんある程度の力量は簡易な研究計画書と面接などでは測られますが。日本のように、期日を定めて、その後、一斉に大学院生の査定をし、最も適している学生を選抜するなんてことはありません。繰り返しになりますが、完全に早い者勝ちです!!!

まとめとこれからイギリスの大学院へ留学する方へ
修士論文テーマの早い段階での決定は、研究の具体的な準備やコース・ワーク(アサイメント)あるいは担当教官探しに影響しますので、留学前にある程度自分のしたい研究のイメージを固めておくのも、いいかもしれません。

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