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IOE - インスティチュート・オブ・エデュケーション(ロンドン大学)の博士課程コースで教育学を学ぶ 第1回 博士課程留学について

Categories: IOE - インスティチュート・オブ・エデュケーション(ロンドン大学) / 大学院留学 / 教育学
2013年9月から、IOE - インスティチュート・オブ・エデュケーション(ロンドン大学)の博士課程コースに留学中の茂木さん。団体講義を受けず、研究に専念する博士課程やIOEについて、詳しく教えてくださいました。博士課程留学がわかる数少ない体験談、必見です!!

自分は何者なのか、何をしたいのか、何のために研究しているのか?博士課程は自分と向き合う日々の連続です。

IOEの魅力

教育に特化した研究機関なので、学生も教授も「教育」に多大な好奇心と探求心を持っています

IOE(Institute of Education)はロンドン大学を構成するカレッジの一つで、教育学に特化している学校です。私は2013年9月に、IOEの博士課程に留学しました。

IOEは教育に関する研究機関ですので、学生も先生も「教育」に対して、多大な知的好奇心と探究心を持っています。入学した当初は、緊張して、どう話しかけていいかわかりませんでした。ですが、IOEの生徒も学生も、たとえ自分の専門分野でなくても、私の研究分野(帰国子女)について興味津々に聞いてくれたので、すぐに打ち解けることができました。

名門大学や大英博物館に囲まれています

IOEがロンドン中心部に立地していていることは、大きな魅力です。近くにUCL(University College London)やSOASなどの名門大学に囲まれている上、IOEから徒歩5分~10分で大英博物館に行けますので、気分転換にも最適です。

指導教官との関係

1~2回のペースで指導教官と打ち合わせをし、研究についてご助力を頂いています

博士課程において、最も重要なのは指導教官との関係です。私の場合は、月1~2回のペースで指導教官と打ち合わせをし、研究についてご助力を頂いています。幸運にも、私は指導教官と良好な関係を築いています。

指導教官にもよると思いますが、私の指導教官は文法など細かいことはあまり注意しません。その代わり、「なぜ、この研究をしているのか?」「誰に論文を読んでもらいたいのか?」「研究者としての、あなたの哲学は?」「この研究はどんな学術的貢献があるのか?」「本当に3年でこの研究はできるのか?」など根本を問いかけるスタイルです。

「目に見えないもの」を見ることの大切さを学びました

もちろん、これらの質問はすぐ答えられるものではありません。ですが、振り返ると、自分は今まで文法やデータなど「目に見えるもの」しか見てこなかった事に気づきました。IOEに進学して良かったことの一つは、哲学や需要や未来など「目に見えないもの」を見ることの大切さを学んだことだと思います。指導教官からこのような基礎的なことを問われなければ、もしかしたら、自己満足のために研究をしていたのかもしれません。

IOEへの博士課程に入学したい、入学する方へ

出願書類で特に重要なのは、研究計画書です

IOEの博士課程への進学には試験はありません。大学・大学院の卒業証明書と成績書、推薦状、英語能力証明書はもちろん重要ですが、一番の要は志望動機書、そして研究計画書だと思います。研究計画書は2~3ページ以内と決まっています。ですから、自分がしたいことをどれだけコンパクトに詰め込めるか考えないといけませんので、大変です。

研究計画書に求められるのは、文法や構成よりも書き手の本質だと思います

研究計画書は、将来自分の指導教官になるかもしれない先生方が読みます。これは私見ですが、先生方が研究計画書に求めているのは、その研究計画書が書き手の本質に結びついているかどうかだと感じます。別の言い方をすれば、先生方が研究計画書を読んだ後に、「この人は、本当に○○が好きなのだな。」と思えば、たとえ文法や構成などにあやういところがあっても、評価されると思います。IOEの授業で、同期の研究計画書をいくつか読みましたが、どれも書き手の本質がひしひしと伝わり、目が離せませんでした。

授業より自主的な研究が基本なので孤独になりがちですが、本当に好きなことだからこそ続けられます

博士課程は3年~4年と長い、長い道のりです。大学や大学院(修士)と違い、博士過程の生徒は授業にそれほど出ず、指導教官のサポートを受けながら、自主的に研究するのが基本です。そのため、博士過程の生徒は孤独になりがちです。ですから、自分が本当に好きなことを研究するべきだと考えます。

「好きなこととは何か?」と自問自答する方がいますが、本当に好きなこととは、深く考えなくてもポンポンと湧き出る部分のことをいうのだと思います。私の場合、1時間でも2時間でも飽きなく話せるのは、帰国子女(自分が帰国子女だということもありますが)ですので、帰国子女の研究をしています。

最後に

この体験談が少しでも、IOEへの留学をお考えの方の参考になっていただければ、幸いです。私はまだ1年生ですので(2014年9月現在)、少なくともあと数年はIOEにいます。学問の世界も狭いので、この体験談を読んでいただいた方の中には、近い将来IOE内外でお会いできるかもしれませんね。その際は、教育や研究について語り合いましょう。