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飯塚 麻衣子さん

飯塚 麻衣子さん

留学先:ボーンマス大学 Bournemouth University
留学分類:大学院留学
専攻名:ツーリズム・マネジメント Tourism Management MSc
留学期間:2012年10月〜2014年11月
beoカレッジ受講コース:大学院留学準備コース beo Graduate Certificate (GC)
beoの留学サポートを利用して留学

ボーンマス大学でツーリズムを学ぶ 第13回 ボーンマス大学を無事卒業!!

ボーンマス大学でツーリズムを学ぶ 第11回 ワークプレイスメントを終えて

Categories: beoで準備英語コース受講 / イベントマネジメント / ホスピタリティ・ツアリズム / ボーンマス大学 / 大学院留学
旅行会社を退職し、イギリスの有名な観光地 ボーンマスでツーリズム(観光学)を学ぶ飯塚さんの留学生活をレポートします。飯塚さんの専攻コースは、ワークプレイスメント付の2年間コース。イギリスでのワークプレイスメントの様子もレポートします!

2013年5月~2014年8月の約15ヶ月間を今回のレポートで振り返ります。コースとしてのプレイスメントは2013年8月~2014年3月で、それ以外の期間は、個人的に興味のある分野で経験を積みたかったために、義務付けられたものではありませんでした。私は以前旅行会社での勤務経験があったため、今回は旅行会社やホスピタリテイー業界とは違った、DMOs(Destination Management Organisations)でのプロモーション、プランニング、マネージメントに携わる、マーケテイングアシスタントを経験しました。


2013年5月~7月 (約2ヶ月)
ボーンマス/ETC  International  College(Marketing Assistant)

ボーンマス地域経済の要、語学スクールで2ヶ月間の勤務経験

このプレイスメントは、コースワークのプレイスメントとして正式に登録はしていなかったのと、7月下旬からのロンドンでの正式なプレイスメントを前に、時間が2ヶ月ほどあり、時間を有効に使いたい、英語力を上げたいという目的だったため、正直コースワークや今後のために役立つことを期待してのプレイスメントではありませんでした。

しかしながら、ここでのプレイスメントが様々な意味で、後のプレイスメント期間において大きなキーポイントになることになります。

日本ではあまり知られていませんが、ボーンマスはイギリス南部(ロンドンより列車・長距離バスで約2時間半)に位置する、観光・語学スクールを地域経済の要とする、イギリス国内で大変有名なビーチリゾートです。ボーンマス大学、カレッジ、語学スクールと教育機関も多いため、イギリス国内からも、様々な国からの留学生も多い、国際的な雰囲気が漂う都市です。ロンドン、バース、ストーンヘンジ、サウサンプトン、ポーツマスへも近いため、近郊の都市と合わせての観光が可能です。

ボーンマス地域経済の要の語学スクールが、どういった仕事をしているのか、また地域に貢献しているのか興味があったため、2ヶ月の短い期間でしたが、働くことにしました。仕事内容は、スクールのホームページの日本語バージョンを立ち上げる(単に翻訳するだけでなく、ホームページ作成無料ソフト/WIXを利用しての一からの作成)、日本国内の留学エージェントへのセールス、授業後や週末に行われるスクール内のイベントや小旅行の手伝いを行いました。

地域振興やマーケテイングを学べただけではなく、フランスやスペイン、ドイツからのプレイスメント生と出会いも

私のマネージャーは、語学スクールのマネージャーのみでなく、Bournemouth Management Board(ボーンマスツーリズム)の1グループである、IEF(International Education Forum/ボーンマス・プール地域における語学スクールグループ)のChairmanでもあったため、毎月1回Bournemouth Management Board主催のビジネスミーテイングに出席をし、討論をされた内容などを、私がツーリズム、特にDMOs(Destination Management Organisations)に興味があるのを知っていたため、親切にも教えてくれました。語学スクールで、まさかこのような話を聞くことが出来るとは、夢にも思っていなかったので、うれしいサプライズでした。これは、語学スクールビジネス=ボーンマス地域経済の要、だからこそなのだと思います。このプレイスメントでは、地域振興、マーケテイングを学べただけではなく、フランスやスペイン、ドイツからのプレースメント生と出会うことができ、ネットワークも広がりました。


2013年7月~12月(約5ヶ月)
ロンドン/ 日本カルチャーイベント及び東京観光プロモーション会社(Marketing Assistant)


ロンドンで、日本をプロモーションするイベントや観光の仕事に携わる

ロンドンでは、日本カルチャーイベント及び東京観光プロモーションの会社に約20週間プレイスメントでお世話になりました。このプレイスメントは、正式なコースワークでの登録プレイスメントで、私は以前旅行会社での勤務経験があったため、今回は旅行会社とは違った、DMOs(Destination Management Organisations)での仕事を経験したく、このプレイスメントを選びました。

日本カルチャーイベントの仕事:


毎年夏(秋に行われることもあります)にロンドンにて行われる、HYPER JAPANは、イギリス最大の日本カルチャーイベントで2010年度より始まり、2013年7月はプレイスメントで東京都観光ブースでのプロモーションの仕事を、2014年7月は1年前の経験をもとに、イベントの要であるオーガナイザーズオフイスにて、イベントの出展者対応、来場者のお客様対応と、イベントの裏方を担当しました。イベントの企画~リサーチ~準備などを通し、日本とイギリスの文化の差を感じることが多く、今後のための良い経験となりました。(詳しくは、第3回レポートをご覧ください

東京都観光レップでの仕事:

日常のイギリスの旅行会社へのセールス、問い合わせ対応、セミナー訪問に加え、毎年11月上旬の4日間、ロンドンで開催されるWTM (World Travel Market) に日本の出展者として参加させていただきました。WTMは、毎年3月にベルリンで行われるITB に次ぐ、ヨーロッパ・世界におけるトラベルマーケット第2の規模を誇る、旅行業界には大きなイベントの1つです。各国政府観光局~自治体~旅行会社~ツアーオペレーター~ホテル、旅行に関わるビジネスを行う会社が主な出展者で、お客様は同業者です。(詳しくは、第4回レポートをご覧ください

東京オリンピックに向けて、これまでの経験と新たなチャレンジで、日本の観光業界に貢献したい

東京都観光レップ・アシスタントとして働いたことで、日本が観光立国になるためには、まだまだ道のりが遠いと実感をしました。日本ブースはアジア地域の中でも目立たない一番奥に位置し、大きさは、韓国やベトナムと同じ大きさで、中国、香港マカオ、インドネシア、マレーシア、タイ、台湾とは比べ物にならないぐらい小さく、ブース全体が静かなことも多かったです。東京ブースに限っては、ちょうど2020年オリンピックが決まった直後で、話題性も大きいのにも関わらず、オリンピックに関する展示は皆無で、来場者の方に、オリンピック関連の話を聞かれることもありましたが、オリンピックに関する情報を何一つとして、提供できなかったことに、大変残念な思いで一杯でした。これは、ボーンマス大学での、イギリスをはじめ世界各国、25ヶ国以上の国籍を持つコースメイトと学びましたが、タイ、シンガポール、中国は行ったことがある人が多いのにも関わらず、誰一人として、日本に行ったことがないことに、強くショックを受けたことと同じでした。

しかしながら、日本は、観光という分野に関しては、まだまだ発展途上ではありますが、ハード面の観光資源(歴史、文化、景観、食)やソフト面のホスピタリテイー(おもてなし、サービス)に富んだ国であり、両方の分野で、他国とは比べものにならない良さがあると、個人的に仕事や旅行を通し(ヨーロッパ19か国、北米2か国、アジア7か国、オセアニア1か国を訪問)強く思っています。今後オリンピックに向け、観光業界全体が盛り上がっていく中で、私個人としても、今までの経験、また新たな分野にチャレンジ、経験をしながら、日本の観光業界に、間接的、直接的にも貢献できればなと思っています。こういったことに気付いた意味で、大変勉強になったプレイスメントでした。


2014年1月~3月 (約3ヶ月)
ボーンマス/ International Education Forum (Marketing Assistant)


諸事情によりロンドンでのプレイスメントを終了し、ボーンマスへ戻り、Bournemouth Tourism(ボーンマス観光局)の1つである、 IEFという、ボーンマスにおける語学スクール、語学観光のプロモーション、マーケテイングを行う機関で、残りのコースワークプレイスメントを行いました。

様々な事情で、ボーンマスに戻るにいたり、仕事を探していた際に、以前お世話になっていたETC  International  Collegeのマネージャーが、International Education ForumのChairmanであったこともあり、仕事内容に興味があったこと、またマネージャーとの信頼関係から(以前のプレイスメント中にも大変お世話になり、その後も定期的に連絡を取り続けていました)、このプレイスメントに決め、大学に再登録をしました。

仕事内容は、International Education Forumプロモーションのための、メデイア(教育、観光、語学業界)コンタクトリスト作成、Mailchimp(ビジネスニュースレター作成ソフト)の作成、語学業界エージェントの新規営業などに携わりました。短い期間ではありましたが、ボーンマス経済の要の1つである、語学スクールセクターが、ボーンマスにてどういったプロモーション活動を行い、町を活性化させようとしているかを学ぶことが出来ました。また、マネージャーの紹介で、正式なプレイスメント終了後の2014年4月~8月は、卒論と並行して、National Coastal Tourism Academyという機関で働くことにつながりました。


2014年4月~8月 (約5ヶ月)
ボーンマス/ National Coastal Tourism Academy (Visitor Experience Support Officer)


地域の観光産業を支援する団体で幅広い経験をする中で見えてきた、将来の目標

ボーンマスツーリズム、ボーンマス大学によって2013年に設立されたばかりの、National Coastal Tourism Academyにて、イベント運営、マーケテイングリサーチ、中小ビジネスへの営業など、幅広い経験積むことができました。卒業論文との並行でのプレイスメントであったため、卒論終了間際には、お休みをいただくこともありましたが、出来る範囲でお手伝いをさせていただくことが出来ました。

National Coastal Tourism Academyのお客様、パートナーは、ボーンマスの中小企業(ホテルやB&B、レストラン、パブ、カフェ、アトラクションなど)で、旅行会社出身(トップダウン思考)の私にとっては、中小企業からの需要(ボトムアップ思考)を知り、見ることが出来、大変貴重な経験となりました。現在ツーリズム業界では、マスツーリズム(団体旅行)から着地型ツーリズム(地域の魅力に密着をした地域資源ツーリズム)の段階へ突入しており、大学やレクチャーで習ってはいたものの、実際にはビジネスの現場では、理論通りに行かないことが改めて実感できました。

私が旅行会社を退職した一番大きな理由は、マスツーリズム型の企画・交渉・仕入・手配を国内、海外旅行で行い、本当にこれが観光なのかと疑問に思ったためです。旅行会社は、価格競争で少しでも安く仕入れようと、パートナー(ツアーオペレーター、ホテル、お土産屋さん、レストラン、農家)に対し、一方的に交渉→パートナーもスモールビジネスのため、無理を承知で受け入れる、でも当たり前ですが、安い金額での受け入れなので、お客様を満足させるだけのクオリテイーを提供出来ない→お客様は安い価格にお得感を感じ、ツアーに参加し、満足が得られずクレーム→旅行会社はクレームに対応するため、わずかな利益の中から、お詫びをする。ふたを開けると、全員が泣いている。このイタチごっこに疑問を感じ、観光ビジネス、地元、お客様と全員がルーズ関係のマスツーリズムではなく、何とか全員がウイン関係になることはあり得るのか、あり得るのであればどういった形なのか、それを学びたいために、退職をしてボーンマスに答えを探しに、来ました。

しかしながら、National Coastal Tourism Academyで中小ビジネスと一緒に働く中で、利害の問題、考え方の相違から、中々形になることが難しいことを再実感しました。その中で、今後は、観光コンサルタントもしくはリサーチャーとして、ビジネスと一緒に肩を並べながら、仕事をするのが当面の目標です。マスツーリズムや規模の経済→着地型かつ、地元に貢献する観光ビジネスはいまだに発展途上かと思いますので、大変やりがいはあります。ある意味で、マスツーリズムにはからずも貢献をしてきた自分だからこそ、どちらの世界も理解していると思い、今後とも頑張って行きたいと思っています。


ワークプレイスメントを通して


約15か月のプレイスメントを、4カ所の企業で経験しました。仕事内容は、以前の旅行会社での経験ではなく、プロモーション・プランニング・マネージメントが出来る、マーケテイングアシスタントにこだわりました。コースワークでのプレイスメント機会として、せっかく時間も機会もいただいたので、今までとは異なった分野での仕事を行うことで、卒業後の仕事・目標にもつなげられるのではと信じ、イギリス系企業(3カ所)、日系企業(1カ所)でプレイスメントを行いました。

イギリスと日本のワーキングカルチャーの違い

仕事内容だけではなく、イギリス人を含め、ヨーロッパ人と、日本とはワーキングカルチャーが全く異なる人々と一緒に働けたことは、大変貴重な経験となりました。日本、西欧のどちらの働き方が良い、悪いは別として、日本的な視点で見た場合(私の価値観が入ってしまっていますが)、仕事の進め方やモラル(給料を伴わない残業をすることはない/仕事の効率としてはどうなの?と思う時間の使い方/1人で出来るのではと思う仕事も2人以上担当がいる/日本では、社員は担当の仕事をするのは当たり前で、それ以上のことを気遣い・行うことが求められますが、イギリスでは担当以外の仕事をすることは論外/対外的な長期プロジェクトがあったとしても、担当者がプロジェクト終了前に退職することも多い)や休日の取り方(会社として忙しい時期であっても、各個人は通常通りに2週間の休みが取れる/自分の仕事の進み具合によっては、早く帰ることも、遅く出勤することも普通にある)など、私が今まで働いてきた日本のワーキングカルチャーとは全然違うことを、身をもって実感しました。もちろんイギリス、日本に関係なく、会社のカルチャーによって、大きく異なると思います。

またマネージャーと部下の関係が、非常に柔軟で、部下よりもマネージャーのほうが若いことも普通です。私が勤めていた会社は、経験よりも勤続年数が優先の昇進、部下がマネージャーよりも年齢が上の場合、マネージャーは部下に意見を言いにくい、遠慮をすることがありました。

イギリスでは、あくまで、特定分野での経験内容・年数が重要で、またほとんどの人が入社して、2~3年で辞めることも普通です。もちろん、人や会社、職種にもよりますが、日本の会社では転職=マイナスの印象に対し、イギリスでは転職=キャリアアップ、給料アップになる、ワーキングカルチャーの違いです。現に、私のほとんどの友達は、6年の社会人生活で3カ所・4カ所の会社を経験している人がほとんどです。転職をしないと、昇進も給料アップもしないからだそうです。そのため、特定分野での経験のある中途採用は、仕事を見つけやすいかもしれませんが、逆に全くことなる職種に新たに挑戦するのは、厳しいと思います。

また、新卒は非常に職種が限られ、日本のように新卒採用は新卒採用だから、仕事が出来なくて当たり前といった、優しい考え方がないのも確かです。イギリスでも新卒採用はありますが、採用された後に特定の分野での活躍が求められ、転職の際にも大変重要となります。もちろん、会社や職種によって、大分違うと思うので、イギリスが、日本がという、ステレオタイプでは片づけられないです。

文化や考え方が違うからこそ、言葉で伝えることが必要

そしてもちろん、ワーキングカルチャーが違いすぎますので、自分が疑問に思ったこと、逆に相手にお願いしたいことがある場合は、言葉に出して伝えることは絶対必要です。考え方が、根底から違うので、日本の会社が求めるような、気が利く人・気が利かない人といった概念は、持たないほうがよいです(笑)話をしてもちゃんとやってくれない人(出来ない人)もいるぐらいですから、話をしてやってくれるようであれば、大したものです(笑)


次回は卒論についてレポートします。


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