2012年に、ブラッドフォード大学修士課程の開発学コースへ留学されたE.Y.さん。留学中の2013年2月にリベリアへStudy Visitに、2013年7月に南スーダンへフィールドワークに行かれています。修士論文提出後の2013年10月には、ニューヨークで国連のインターンシップをされました。
今回は、南スーダンでのStudy Visitについてお届けします。
E.Y.さんは、2013年7月に南スーダンへフィールドワークへ行かれました。このフィールドワークは、修士論文のための調査が目的です。Study Visitとの違いや、どんなことを行ったのか、印象に残ったことなどをうかがいました。
┃プログラム上での、Study Visit との違いを教えてください
最大の違いは、主催の有無です。Study Visit は学校主催だったので、現地でもコーディネーターや担当教授が同行しますが、フィールドワークは自主的活動で、学校関係者は一切同行しません。また、Study Visit は単位が認定されますが、フィールドワークはされません。
┃どのようなメンバーで行かれましたか?
修士論文のテーマが似ていた日本人留学生の方と行きました。
┃主にどんな活動をされましたか?
国連によるPKO内のジェンダー調査を目的としたインタビューです
南スーダンミッション(UNMISS)として派遣されている、女性・男性警察官をインタビューしました。これは、国連が行っているPKO内でのジェンダー主流化の調査が目的です。約2週間で、合計30人のインタビューを収集しました。
┃大変だったことは何でしたか?
南スーダンミッションのトップとの面会準備や、データ整理などです
急遽、受け入れ先である南スーダンミッションのトップと面会が決まり、3時間睡眠のなか、謝辞とこれまでの成果をすぐに言えるよう準備したことです。また、インタビュー後すぐ、情報をデータとして残すために、睡眠時間を削って同行者と深夜までデータ整理を行いました。
南スーダンの空港が、アンモニアの匂いと熱気に包まれていたこと。また、スーツケースなど荷物の受け取りが人力で行われていたことです。南スーダン料理は、やさしい味でおいしかったです。
┃この経験で学んだこと、その後の研究や留学生活に生かされたことは何ですか?
計画力、実行能力、時間管理能力などが強化されたと思います
短期間でスケジュールを立て、教授からの了承を得てから実行に移す能力です。そして、限られた時間の中で行動、情報を収集し形にする能力を強化できたと思います。
┃その他、伝えたいことがありましたらお願いします
修士論文のためのフィールドワークは、必須ではありません。しかし、今後、履歴書などで途上国での経験のアピールが増やせる良い機会ではないかと思います。資金面も事前に準備し、奨学金などを前もって探しておけば大丈夫だと思います。
次回は、ニューヨークでの国連インターンについてお届けします。お楽しみに!