イギリス留学体験者の方々によるレポートを掲載しています。
イギリスの街の様子、学校の様子、留学生活をエンジョイする知恵など、知りたかったことがきっと見つかるはず!
現在、ミドルセックス大学で「Traditional Chinese Medicine(中医学)」を学ばれているK.A.さんの留学体験談です。
★留学準備について
留学を決意されたきっかけは何ですか?
日本で今と同じ専攻(Traditional Chinese Medicine)の仕事に従事してきましたが、自分の技術更新と世界という角度から自分の仕事を勉強し直したかったためです。
留学先の学校をどのように探しましたか?
ブリティッシュ・エデュケーション・オフィスに私の専攻にあった大学院はないかと相談したところ、担当者の方が探してきてくれました。私の専攻の大学院は、昨年開講したばかりで、出願当初開講するかしないか分からなかったため、担当者方の薦めもあり、英語力向上のためにも同じ大学の同じ専攻でInternational Year abroad Programmeを選びました。
★学校、コースについて
今の学校のおすすめしたい点としてはどのようなことが挙げられますか?
以下5つの視点から教えてください。
教育内容:
私の専攻はもちろんのこと、他にもartや演劇など特殊な専攻が多くある大学だと思います。特殊専攻を専門学校でなく、大学で学べるという点はとても視野が広がると思います。
教授陣:
経験のある本物のドクターがいます(私の専攻であるTraditional Chinese Medicineに限っては確信を持って言えます)。
施設:
キャンパスによって異なりますが、新しいキャンパスの特に図書館はとても有効的です。
校風:
こちらもキャンパスによって異なりますが、おっとりとしていると思います。
環境:
どのキャンパスも比較的環境のいい場所にあるためロンドン中心地からそれほど遠くないにも関わらず安全です。
学校生活について下記の項目を教えてください。
通学時間:
50分以内
通学方法:
バス、電車
一日のだいたいの勉強量:
5時間
研究・セルフ・プロジェクトのテーマ:
鬱状態についての中医学的見解(2008年9月より大学院に進学予定なので大学院においてのテーマです)
勉強を進める上で一番難しいところ。やっておけばよかったなと思うこと:
英語の勉強です。特にリーディングが重要だと思います。次にリスニング、受講している内容が分からなければ授業についていくことは難しいと思います。
専攻のTraditional Chinese Medicineは、どういった学問なのかお教えください。また、授業についてもお聞かせください。
日本語では中医学といわれているものです。中国哲学をベースにして医学(病因)をとらえたものです。西洋医学の病因の考え方とは異なります。日本では鍼灸と漢方(薬剤)という形で2つに分けられていますが、中国では両方を併用します。ミドルセックスでは本場の中国の大学と同じような形式で授業が進められているようです。
授業はレクチャー形式がほとんどです。臨床に関わる鍼や漢方薬については実習形式の授業もあります。私は1年生と2年生のモジュールを専攻したのでほとんどがレクチャーでした。週3回大学での授業に加え、週1回のクリニック研修があります。
週一回のクリニック研修は必須です。1年生から4年生までレベルに合わせてドクターの治療を見学したり、実際に患者を診たりと様々です。私は2年生と一緒に研修を受けました。2年生は未だ患者を診ることは出来ませんが簡単な問診をしたり、提携先の病院のペインクリニックでは実際に鍼を打ったりもします。
中医学や薬学系をめざされる方へメッセージをお願いいたします。
本場中国でさえ現在は西洋医学中心となっているため、中医学の理論だけで診断、治療することはしていないようです。そんな中、ミドルセックス大学では中国人ドクターが実際に本物の中医学の考え方を教えてくれます。本気で中医学を学びたいと考えているなら、ミドルセックスではそれが学べると思います。
日本では漢方薬(薬剤)を扱うことが医師、薬剤師以外では不可能なので、こちらに永住するつもりでしたらこのコースはお薦めですが、日本に帰って就職、開業したいと考えているなら少し難しいかも知れません。また、鍼についても日本で就職、開業するつもりならこちらの免許は日本では有効ではありませんのでご注意下さい。
薬剤師や鍼灸師(あるいは医師)というバックグランドをもってこの大学に行くなり、短期留学するなりは、とても勉強になると思います。だだし、日本での東洋医学と中医学も少し違う点がありますので、日本語で中医学の基本的考え方を読み、頭に入れて行くことが重要です。
あなたが留学生活を通して得たスキルや体験などで、日本で学んでいてはできなかった、手に入らなかっただろうと思えるものは何ですか。
まず、すべてのもの、ことに対して、理由と根拠がいるということです。何となくでは理解されないので、自分の考えをきちんと持ち、それを言葉で説明する必要があります。これは日本ではなかなか手に入れることが出来ないことだと思います。
留学先での体験や学んだことは卒業後の自分やキャリアにどのような影響を与えたと思いますか?
様々な国から留学生が来ています。いろいろな国の文化や状況で人それぞれの考え方は少しずつつ違います。日本人であることをきちんと理解し受け入れることがまず大切です。その上でいいものは吸収し、自分の視野を広げることがさらなるキャリアアップに繋がると思います。
終了後、どのようにキャリアを発展させていきたいと思いますか。
さらに勉強を続けていきたいと思います。幸いイギリスの大学を出ると1年間は現地で働けるVISAが下りる可能性があるので、その間にキャリアを積みさらに博士課程などで勉強を続けたいと思っています。
ミドルセックス大学にするか、もしくは違う学校にするか、と迷っている読者に対して、
メッセージをお願いいたします。
もし、特殊技術(私の専攻のようなもの)を大学あるいは大学院レベルで身につけたいと思っているのであれば、ミドルセックス大学は最適だと思います。他の大学にはない専攻や専門学校でしか扱っていないような内容も大学レベルで学べます。