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東郷 なりささん

東郷 なりささん

留学先:アングリア・ラスキン大学 Anglia Ruskin University
留学分類:大学院留学
専攻名:チルドレンズ・ブック・イラストレーション MA Children's Book illustration
留学期間:2010年9月〜2012年1月
beoの留学サポートを利用して留学。個人ブログ「クイナ通りSoi17」では作品を随時更新中

アングリア・ラスキン大学で絵本アートを学ぶ 特別編★絵本出版

アングリア・ラスキン大学で絵本アートを学ぶ 第12回 新居での生活

Categories: アングリア・ラスキン大学 / アート&デザイン / 大学院留学
優秀な人材を輩出し続けるアングリア・ラスキン大学 Anglia Ruskin Universityのチルドレンズ・ブック・イラストレーション Children's Book illustration。同コースを卒業した日本人学生の中には、ニューヨーク・タイムズが選ぶ児童文学イラストベスト10に選ばれた方もいます。同コースに留学中の東郷さんの現地レポートをお届けします。

新居での生活

22時まで明るかった夏至の日からひと月半ほどがたち、21時には日が暮れるようになり、寂しい思いをしている。

新しい家に引っ越してから、ひと月以上がたったことにもなる。怒濤の家探しの結果、最終的にわたしたちが選んだのは、食料品店の二階にある家で、小さいながら内装は新しく快適なところだ。キッチンとバスルームに、小さな部屋がふたつと、大きな部屋がひとつあり、大部屋はふたりがルームシェアをすることになった。基本的に3人用の家だったため、4人で住むにあたり、いくらか大家との交渉が必要だった。何しろはじめ、3人で住む場合より155ポンドも上乗せで家賃を払えと言われたのだ。運良く値切ることに成功し、よい立地にあるよい状態の家を手頃な価格で借りることができた。友達のひとりが休暇中ずっと実家に帰っているので、いまは3人が3部屋で暮らしておりとても快適だが、4人揃ったらどうなるのか、ちょっと心配ではある。

玄関を入るとキッチンで、その他の部屋は2階にある
玄関を入るとキッチンで、その他の部屋は2階にある

3部屋しかないにもかかわらず、その他の候補物件をやめてこの家に決めた大きな理由のひとつは、大家とわたしたちの間にエージェントが介在せず、借りやすかった点だった。エージェントを通して借りる場合、いろいろな名目で仲介料をとられるだけでなく、保証人を立てるか、最短契約期間分の家賃を全額前払いしなくてはならないことが多い。わたしたち4人は全員がインターナショナルスチューデントなので、イギリス国内に住む保証人がおらず、6ヶ月分の家賃全額を一括で払うのもかなり大変だった。大家と直接やりとりできると、契約が簡便で、価格や条件の交渉もしやすいというメリットがある。

引っ越しの荷造りをしながら自分の持ち物の量に唖然とした。昨年9月に渡英した際は、大小のスーツケースひとつずつと、送った荷物を少ししか持っていなかったはずなのに、いつのまにこんなに物持ちになってしまったのだろうか。何よりも本とスケッチブックが増えた。以前のハイスメイトが実家に帰るのでいらなくなったという台所用品や食品を大量にくれたこともある。幸い、バードウォッチャーの知人が車ですべて運んでくれたので事なきを得たが、足で往復しなければならなかったら、どうなっていたことやら。それでも、おかげで台所用品や調味料などをほとんど買わずに新生活を始められた。

日本と違って家具つきで家が借りられるのはとてもありがたい。冷蔵庫や洗濯機、コンロにオーブン、ダイニングテーブル、洋服ダンスやベッド、掃除機などはすべて揃っており、生活を始めるにあたって大きなものを買う必要はなかった。ただ、なぜか大家がわたしの小さな部屋にもダブルベッドを入れてくれたために、使えるスペースが非常に狭くなって困った。ここに机を入れたら、歩き回る場所すらなくなってしまう。そこで、ベッドのマットレスをどけて、フレームの上に大きな板をのせて座卓に改造してみた。ダブルベッドサイズのワーキングスペースならどんな絵でも描ける!内装が新しいので家全体を土足禁止にすることにして、ほとんどコタツに布団の日本的生活だ。

ダブルベッドを改造したわたしの机
ダブルベッドを改造したわたしの机

友達との暮らしはとても快適で楽しい。ふだんはみんな黙々と自分のプロジェクトに打ち込んでいるが、気が向くとキッチンでしゃべったり、夜に一緒にパソコンで映画を見たり、作品を見せ合って意見交換したりしている。コーヒーをいれに入ったはずが、自給自足を推進すると交易が少なくなり閉じた共同体ができてしまうのではないかとか、愛する人と愛される人のどちらが強いかとか、友達との距離についてとか、深い内容の会話に発展することもある。おたがいバックグラウンドがまるで異なるので、共通する考えや全く違う部分が発見できておもしろい。知識や考え、絵の描き方や画材、料理、食材、本等々、一緒に住んでいるからこそ"場"を設けなくてもいろいろ共有できる。

インド人の友達がチャパティをご馳走してくれた
インド人の友達がチャパティをご馳走してくれた

今朝このエッセイを書いていたら、クレープを作ったから食べてみてと友達が部屋まで持ってきてくれた。夜遅くに探鳥会から帰ってきたときは、ちゃんと帰ってくるか心配だったから、とキッチンの明かりをつけて待っていてくれた。留学生活に家族ができたようで、本当に安心して暮らせている。

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