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小林 沙織さん

小林 沙織さん

留学先:サセックス大学 University of Sussex
留学分類:大学院留学
専攻名:開発学 IDS Gender and Development
留学期間:2009年10月〜2010年9月
beoの留学サポートを利用して留学

サセックス大学で開発学を学ぶ 第6回 留学中の就職活動

サセックス大学で開発学を学ぶ 第5回 修士論文執筆の段取り

Categories: サセックス大学 / 大学院留学 / 開発学
サセックス大学 University of SussexのThe Institute of Development Studies (IDS)は、国際開発に関する最先端の教育・研究・コミュニケーションを おこなっており、世界レベルで評価を受けている機関です。今月から、このIDSでGender and Developmentを学ばれている小林さんの現地レポートをお届けします。

私のいるIDSでもサマータームが始まりました。夜はまだまだブライトンの海風で冷え込みますが、昼間は大分天気も良く夏へ移行してきている事が日に日に感じられます。

さて、今回は修論について書こうと思います。IDSでは9月頭までに10,000字の修士論文を提出します。英国の他大学にいらっしゃる方は少ないと思われるかもしれません。おそらくその理由は、サマータームにある2つのクラスのペーパーを3,000字ずつ書かないといけない為、その分、文字数が少ないのかなと推測しています。(サセックス大学の他コースでクラスがもう終了している所は、20,000字で2倍あるので。)

それでは、IDSでの一般的な修論完成までの流れとIDSのスーパバイザーの役割についてお伝えします。

提出までの流れ

3月・4月
  • 大まかなトピックを考え、アイディアを膨らませる
  • プログラムコンベナーとトピックについて意見を聞く
  • 有り得そうなスーパバイザーを決め、自分からコンタクトをとる
私のいるGenderのコースでは、サマータームが始まって直ぐにコンベナーとのミーティングがあり、そこで修論の概要やスーパバイザー' Hunting'の話がありました。

5月
  • トピックを固め、リーディングをどんどん進める
  • スーパバイザーと話し合い、5月28日に提出するアウトラインを作る
  • 提出前にスーパバイザーからサインをもらい、アウトラインを提出
6月
  • 文献を読み込む
  • (必要ならば)フィールドワークのプランを考え始める
IDSではサマータームのクラスが5月末に終了し、6月末までにその2つのクラスのペーパーを提出します。勿論、クラスと同時並行で修論の準備はしていきますが、腰を据えて修論を準備出来るのが実質、この2つのペーパーを提出してからなので、7月からになります。そこから、提出まで2カ月しかないのを考慮すると、コンベナーはあまりフィールドワークに行くのは勧めないと言っていました。短期間なのでフィールドワークも中途半端に終わってしまう危険はあるかと思います。私のGenderのコースでも1人行くか行かないかという状況です。

7月
  • (必要ならば)フィールドワークに行く
  • 文献はほとんど読み終えた状態にする
  • 得た情報を分析する
  • 最初のドラフトを書く
  • スーパバイザーに方向性等に間違いがないかどうかアドバイスを求める
8月
  • ドラフトを完成させる
9月6日
  • 提出!!!
スーパバイザーの役割

IDSでは最低限のアドバイスや専門的なサポートがちゃんとなされる様に、Memorandum of Understandingというのを提出します。以下、スーパバイザーが果たすべき役割です。

  1. 3回はミーティングを行う(もちろん、直接でなくてもメールでもあり)
  2. 提出前1カ月以上に書かれたドラフト(7,500文字まではearly draftとして扱われます。)を1度だけ読む
    *最終ドラフトをスーパバイザーは読んではいけません
  3. 細かな修正を行ってはいけない
少しは修論執筆を分かって頂けたでしょうか。特にIDSにいる教授は開発分野でも著名な方の為、スーパバイザーを受け持っていない方や、受け持っても夏の期間中は自分の研究に行ってしまってメールでしかやり取りが出来ない方もいらっしゃいます。

又、もちろん留学前から修論で書きたいトピックを考えておく事は必要です。ですが、その修論でのトピックが普段学期末などに書くペーパーの内容と被ってはいけないので(アウトラインを提出する時に、秋・春・夏タームに書いたペーパーのトピックを一緒に提出します。)、ちゃんと最後まで一番書きたいものは温めておいてくださいね。それでは、私もこれから徐々に読み込んでいこうと思います。

春ターム中、職員カットに対するデモがありました
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蜷川幸雄の「ムサシ」ロンドン公演。最前列で観賞し、最高の息抜きでした。
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Yoko.jpgカウンセラー 藤井より

具体的な流れをご説明頂き、大変参考になる内容です。これから留学を目指される方には少し耳慣れない用語があったかと思いますので、少し補足させて頂きます。

コンベナー(Convener)とは、学部長クラスの先生のことです。各コースをまとめている教授で修士論文のスーパバイズ(Supervise)を行います。コンベナーと大まかなトピックをどうするか話し合った結果、コンベナーがどの教授(スーパバイザー)が学生のトピックに対しアドバイスをするか決めます。

また、自分のトピックにあったスーパバイザーを探すことを'HUNTING'という単語で表現しているあたり、(半分ジョークだとは思いますけど)現地での留学生活にすっかり馴染んでいらっしゃる様子が伺えます。

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