大西 志麻里さんの留学体験談

大西 志麻里さん

大西 志麻里さん

留学先:マンチェスター大学 The University of Manchester
留学分類:大学院留学
専攻名:開発金融学 MSc Development Finance
留学期間:2010年9月〜2011年9月
卒業後の就職先:世界銀行
beoの留学サポートを利用して留学

マンチェスター大学IDPMで開発学を学ぶ 第12回(最終回) 卒業後は世界銀行に就職!

マンチェスター大学IDPMで開発学を学ぶ 第12回(最終回) 卒業後は世界銀行に就職!

Categories: マンチェスター大学 / 大学院留学 / 開発学
マンチェスター大学 The University of ManchesterのThe Institute for Development Policy and Management (IDPM)は、イギリスを代表する国際開発関係の研究機関。IDPMで開発金融学 MSc Development Financeを学ばれている大西さんの現地レポートをお届けします。

修士論文 提出まで

皆様ご無沙汰しております。最終回として、修士論文作成から卒業、その後の就職についてご報告させて頂きます。

5月に2ndセメスターが修了し、6月から8月までは本格的に修論作成に取り組みました。基本的には個々に文献のリーディングと執筆を続けていくことになります(修論の全体プロセスで600時間を使うように言われます)。大まかな流れは、リサーチクエッション(研究課題)を軸に、1)関連する既存文献をまとめる、2)定量or定性分析手法を用いて、プライマリーorセカンダリーデータを分析・評価する、3)リサーチクエッションに対する答えを導く、といったものです。2)に関しては、プライマリーデータを集めに現地調査に行く学生もいました(私の専攻で3分の1程度)。時間的な制約があるので、現地調査に行く場合は初期段階から指導教官に相談する必要があります。

指導教官とはタイムラインを共有し、定期的な個別ミーティングを持ちながら、理論の展開の仕方やケース分析の仕方などについて助言を受けました。私はバングラデシュのマイクロファイナンス機関(グラミン銀行、BRAC、ASA)がそれぞれどの様に自行のマイクロファイナンスプログラムに対し資金調達を行なっているか、セカンダリーデータをもとに分析を行ないました。私の場合は現地調査には行かなかったので、8月上旬には最終ドラフトを仕上げることができました。そこで、同じ段階まで仕上げていたコースメイトとお互いの修論の一部を読み合って、改善すべき点を議論することにしました。客観的な意見が聞けたので、本当にやってよかったと思います。

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完成した修士論文

製本は大学の図書館他、大学周辺の印刷ショップなどでも取り扱っています。ただ9月上旬の提出1週間前ともなれば全研究科から大量の学生が殺到しますし、ページ抜けなど万が一のミスがあった場合も考えて、余裕を持って持ち込まれることをお勧めします。

卒業確定

修論が早めに完了したため、8月下旬から9月は指導教授のリサーチアシスタントとして、教授のご専門であるマイクロファイナンスの研究を手伝う機会も得、大変勉強になりました。

修論は2ヶ月半かけて審査が行なわれ、11月下旬に大学の事務室から「卒業確定」の連絡が届きました。嬉しいことに修論でDistinctionが獲得でき、学位もDegree with DistinctionにてIDPMを卒業することができました。11月と12月は、東北震災・津波の復興支援を行なっているNGOで活動していたため、12月中旬の卒業式には行けなかったのですが、卒業式の日には東北で周囲の皆さんにお祝いして頂き、忘れられない大切な記念日になりました。

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三陸の海鮮で卒業を祝っていただく

振り返ってみれば本当にあっという間の1年間でした。一番身についた力は「大量の文献を素早く読み、論点をつかみ、それをもとに分析して書く」アカデミック・リーディング&ライティングの力だったと感じます。そして、IDPMで出会った世界中の友人は、一生の財産になりました。開発金融の専門性でいえば、基礎の部分も多いので、1~2年間金融の実務経験を経た方が理論面を強化するのに一番相応しいコース構成になっていると思いました。

卒業後の仕事

今年1月から、世界銀行で長期コンサルタントとして働くことになりました。インドとアフガニスタンの金融・民間セクター開発を担当するチームに配属になります。昨年2月頃から転職活動をやってきましたが、これまでの職歴と学歴が一番活かせる仕事だと感じたので、決心しました。

IDPMの日本人の先輩達も国際機関、JICA、開発コンサル、外務省専門調査員、日英の民間企業、NGOなどで活躍されていると聞きます。1年間という限られた期間で修士課程をこなしながらの就職・転職活動は決して簡単なものではありませんが、留学当初の志を大切にしながら継続していけば、きっと道は拓けてくると思います。

これから留学される皆さんのイギリスでの経験が実り多きものになりますよう、お祈りしています。

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マンチェスター大学IDPMで開発学を学ぶ 第11回 Second Semesterの課題提出、期末試験

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エッセイ

5月は2nd セメスターのエッセイ提出と試験の時期です。Main Library は再度24時間開館となり、コンピュータフロアなどは早朝から大混雑していました。

5月上旬にはまずエッセイ4本(合計10,000語)を提出しなければなりませんでした。1stセメスターと同様、セメスターの半ばにはエッセイの課題が判明したので、3月上旬くらいから徐々に取りかかり始めました。1つの授業でも幅広い分野をカバーする為、エッセイも複数のテーマから各学生が関心のあるものを選んで書く、ということが多いです。一方で1~2コマでしかカバーされないテーマもあるため、授業の他に個人で多くのリーディングをこなし、データをまとめる必要も出てきます。

今回の課題のうち1本(リスクマネジメント)は、2名による共同エッセイ(プロジェクト)でした。グループワークは誰と一緒に取り組むか(関連経験の有無、モチベーションの高さetc..)によって大きく異なってくると思います。提出日直前になってから徹夜で仕上げているチームもあり、事前のスケジュール管理や役割分担が本当に重要だと痛感しました。

調査スキルの授業のエッセイでは、修士論文のプロポーザルが求められました。6月以降は個々人で修論を進めていくことになるため、この時期にプロポーザルを執筆し、課題認識やアウトラインを通して指導教授と目線合わせができたので、本当に良い機会になったと感じています。

2ndセメスター期末試験

今セメスターはリスクマネジメントの試験1つのみで、エッセイ提出からも2週間ほどの期間があったため、かなり余裕を持って復習が出来ました。

試験はやはり、授業のノートの復習と過去問対策に尽きるなと思います(過去問は学内のホームページから常時アクセスできます)。試験数日前にクラスメイトと集まって、事前に取り組んだ過去問の答え合わせして試験に備えておいたお陰で、試験本番もスムーズに解答ができました。

修士論文

これでセメスターの授業は全て終わり、残すは9月初旬に提出する修士論文(約15,000語)のみとなりました。試験終了後すぐ指導教官とのミーティングがあり、今後の修論の進め方について詳細を話し合いました。これまで一緒に学んできたコースメイトともテーマや指導教官が異なるので、授業とは全く違った勉強の仕方になっていきそうです。それでも、コースメイトとはお互いの進捗具合の確認や情報交換をするため、定期的に大学に集まって話すことにしています。

ちなみに当クラスターは、修士論文に費やせる時間的・コスト的な制約から、現地調査等によるプライマリーデータの収集は強く推奨されておらず、あくまで既存の文献やデータの分析・評価をOn Campusで行なうことが基本になっています。

日の長くなったイギリスの夏を同時に楽しみながら、修論完了まで頑張りたいと思います。

その他

今シーズンは、マンチェスターユナイテッド(プレミアリーグ優勝)とマンチェスターシティ(FAカップ優勝)の2チーム共が優勝を飾ったため、5月下旬に両チームのパレードがそれぞれ行なわれました。マンチェスターならではの経験を味わえました。

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マンチェスターユナイテッドのパレード

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マンチェスター大学IDPMで開発学を学ぶ 第10回 フィールドトリップ

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4月10日から20日まで、北京へのフィールドトリップに参加しました。小グループで行く専攻もありますが、私たちの場合はクラスター全体での旅になる為、総勢70名での旅となりました。実は今年は直前になって数カ国の学生にビザが下りないということが判明し、10名ほどが参加できなかったのはとても残念でした。

北京では、現地の大学教授や研究者による中国の政治・経済・金融・移民問題等に関するレクチャーが中心で、他に国連、世銀、アジア開発銀行の北京事務所を訪問して意見交換したり、経済開発地区を訪れたり、といった内容でした。

UNDP, ILO 北京事務所にて
国連開発計画(UNDP),国際労働機関(ILO) 北京事務所にて

アジア開発銀行 北京事務所にて
アジア開発銀行 北京事務所にて

講師の方々が頻繁に中国東部と西部の発展度合いの違いについて触れられていた為、開発を学んでいる学生としてはフィールドトリップのうち数日を地方訪問に費やしたほうが良かったのではないかと感じています。

週末はオフになったため、学校側が手配してくれたバスに乗り、クラスメイト達と万里の長城を訪れました。

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万里の長城

中国の現状について勉強になったのはもちろんのこと、勉強に忙しく普段なかなかゆっくり交流できないクラスメイト達と多くの時間を共有できたのは本当に良かったと思います。

5月には2ndセメスターの課題提出と試験が待っていて、マンチェスターに戻った後も慌しくすごしていますが、フィールドトリップはとても貴重な体験になったと思います。

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マンチェスター大学IDPMで開発学を学ぶ 第9回 修士論文の作成準備

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東日本大震災により被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。 震災以降、IDPMの多くの友人たちが日本のことや日本人学生の家族ことを自分のことのように案じ、声をかけてくれて、本当にありがたい思いがしています。イギリスから、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

修士論文

大学の方は、4月の第一週で2ndセメスターが終了します。2ndセメスターの授業と並行して、修士論文のプロセスが始まりました。IDPM内でも専攻によって異なるようですが(1ヶ月ほど先行している専攻もあります)、私の属するクラスター(Development Economics and Public Policy Cluster)の場合、2月末までに修士論文のトピックと希望する指導教官を提出する必要がありました。3月の半ばには指導教官が決定したのですが、私は希望が通り、1stセメスターでマイクロファイナンスの授業を担当していた先生の下で修論を執筆することになりました。マイクロファイナンス機関の資金調達と資本構成についてバングラデシュを事例に執筆する予定で、これから指導教官と定期的な個別ミーティングを重ねながら、修論を進めていくことになります。

図書館

マンチェスター大学には10軒もの図書館があるのですが、その中でもCity Centreにあるディーンズゲート図書館は100年以上の歴史を持つ特徴的な建物で、一般にも公開されています。

ディーンズゲート・ライブラリー
ディーンズゲート・ライブラリー

図書館内部の様子
図書館内部の様子

他の図書館と比べ開館時間も机の数も限られていますが、早い時間に行けば席を確保しやすいため、勉強には一番のお気に入りの場所になっています。

フィールドワーク

IDPMのいくつかのコースのプログラムには、主に途上国へのフィールドトリップが含まれています。多くの場合は1月か4月に10日から2週間予定されているのですが、どちらの場合もエッセイや試験に追われている時なので、貴重な機会といえどスケジュール管理が本当に大変です。

私たちのクラスターは4月10日から中国(北京)に行くことになりました。来月、その様子をご報告したいと思います。

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マンチェスター大学IDPMで開発学を学ぶ 第8回 Second Semester

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一週間のタイムテーブル

1月末から2ndセメスターの授業が始まりました。授業登録は1stセメスター開始時に済ませてあるのですが、希望があれば1週目に登録変更を申し出ることもできます。

私の2ndセメスターの時間割は下記の通りです。

  AM   PM
  10 11 14 15 16 17
調査スキル        
        国際金融と開発
金融市場とコーポレートガバナンス リスクマネジメント  

授業の内容を簡単にご紹介します。

調査スキル(必須)
通年開講の授業です。1stセメスターでは統計学と計量経済学を中心とした定量面の調査・分析手法を学びましたが、2ndセメスターでは定性面からのアプローチで、具体的にはケーススタディ、フォーカスグループ、参加型調査手法などのツールを学んでいます。同時に、修士論文に向けたアドバイスも受けています。

国際金融と開発(必須)
様々な形のグローバルな資金の流れに注目し、途上国開発への貢献や問題点を学んでいます。主に国家債務の救済・FDI(海外直接投資)・貿易・援助資金などに関するLiterature Reviewが中心です。

金融市場とコーポレートガバナンス(必須)
この授業は2名の講師によって行われ、セメスター前半に途上国における金融市場(金融自由化や規制、中央銀行の役割)について、後半にコーポレートガバナンスに関する理論について、それぞれ学ぶ構成になっています。

リスクマネジメント(選択)
1stセメスターでプロジェクトファイナンスを教えていた講師による授業です。プロジェクトを取り巻く様々な定量・定性リスクを分析し、そのマネジメント手法を学んでいます。常に具体的なプロジェクトを取り上げるため、プロジェクトファイナンス同様議論が活発で、授業内容への理解が更に深まっています。

リスクマネジメント以外は、Lectureの他に少人数でのTutorialが数回用意されています。課題の量は1stセメスターより少ないのですが、そろそろ修士論文への具体的な取り組みも視野に入れていかなければならず、リーディングに追われる毎日が続いています。

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マンチェスター大学IDPMで開発学を学ぶ 第7回 First Semesterの課題提出、期末試験

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1月は1stセメスターのエッセイと期末試験に追われた1ヶ月でした。年明けすぐMain Libraryは1月末まで24時間開館となり、エッセイの執筆や試験勉強のために昼夜多くの学生が利用していました。

エッセイ

1月上旬、まず期末エッセイの提出がやってきました。私の場合は4000語のエッセイが2本(テーマ:途上国における規制と民営化、マイクロファイナンス機関分析)と2500語のエッセイが1本(テーマ:金融自由化と開発)でした。エッセイのテーマは各科目共いくつかの選択肢から選ぶことができたため、自分の関心に最も合ったトピックを選び、理解を深めることができました。

ちなみに他大学の方も書かれていますが、当大学も匿名制を採っているため、エッセイには氏名は書かず学生番号のみを記入することになっています。エッセイは原則、担当講師による採点・コメントがつけられた後、別の教官がガイドラインに合った評価が行われているかを確認するプロセスを経ます。更に、場合に応じてスクール外のexternal examinersにも確認が取られており、公平な評価が心掛けられている様に感じます。多くの関連文献を読んでいるか、しっかり分析・議論ができているか、エッセイの組み立てが適切か等のカテゴリ別の評価をふまえ、結果は点数とコメントの形で通常1ヶ月以内に返ってきます。

1stセメスター期末試験

1月下旬には、2日連続で調査スキル(計量経済学)とプロジェクトファイナンスの期末試験がありました。12月中旬に試験のスケジュールが分かるのですが、エッセイの提出日と試験の間に日数が少ない場合には、試験に向けての復習時間が限られてしまいます。エッセイのトピックは10月ごろから順次判明するので、スケジュールを立てて早めに進めていくことをお勧めします。

試験の準備に関しては、エッセイの提出が終わった後、何人かのクラスメートと数回復習会をやりました。プロジェクトファイナンスに関しては学生の専用ホームページから過去問にアクセスすることができたのと、調査スキルは例題を授業で取り上げてくれたので、かなり有用でした。決められた短時間に英語で解答しなければならない試験は、何ヶ月もかけて取り組めるエッセイとは全く異なります。IDPMの課題は全体的に見てエッセイの方が多いのですが、試験になった場合、時間内に英語で的確に解答する練習は、事前に欠かせないと感じました。

試験後4日の休暇を経て、1月最終週から2ndセメスターが始まりました。その様子は来月ご報告したいと思います。

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マンチェスター大学IDPMで開発学を学ぶ 第6回 The End of the First Semester

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卒業式

12月半ば、1年前に留学した友人の招待を受け、2009年度のIDPMの卒業式に参加させてもらいました。9月の修士論文提出後マンチェスターを離れる人が多い為、出席は半分ほどとの印象ですが、卒業生達の清々しい姿は、勉強への大きな励みになりました。

卒業式:Whitworth Hallにて
卒業式:Whitworth Hallにて

卒業式後、広場にて
卒業式後、広場にて

1st セメスター終了

1st セメスターの授業は12月第2週で終わりましたが、そこから1月のエッセイ提出と期末試験に向け、忙しい毎日が待っています。履修する授業によって異なりますが、私の場合は3つのエッセイ提出と2つの期末試験の為の復習に取り組まなければならないため、冬休みとはいってもなかなかゆっくり休む時間はありませんでした。多忙なスケジュールとはいえ、年末年始は多くのコースメイトが母国に一時帰国したり、ロンドンやヨーロッパを旅したりした様です。

課題を通して

Pre- sessionalの際、講師からアカデミック・イングリッシュにはReceptive Skill(インプット:読む・聞く)とProductive Skill(アウトプット:書く・話す)があると教えられました。講義では主にReceptive Skillが大事ですが、各自が取り組む課題にはProductive Skillが要求されます。

第4回レポートに「クリティカル・シンキングが大切」、と書きましたが、Productive Skillにはクリティカル・シンキングが欠かせません。つまり、講義で得た内容をかみ砕き、自分の言葉にし、客観的に分析・評価し、論理的に考えながら結論につなげていく・・・というプロセスは、エッセイを書く際にとても重要だと感じています。課題で何度も練習をしながら、身に付けるように心がけています。

追伸

息抜きと題し、Yorkに日帰り旅行してきました。マンチェスターからは電車で1時間半ほどなんですが、こんなにも様子が変わるものかと思うほど、町並みや雰囲気が異なっていました。都市によって様々な特徴が楽しめるのもイギリスの魅力だと思います。

Yorkの町並み
Yorkの町並み

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マンチェスター大学IDPMで開発学を学ぶ 第5回 アコモデーション

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住まい

私の場合は家族で渡英しましたので、単身留学生に保証される寮の確保はありませんでした。そこで、マンチェスターの大学が共同で運営する、 Manchester Student Homesというサイトを使って、大学周辺のアパート探しをし、3社のエージェントに連絡、今年2月に内覧に来てアパートを決めました。契約は大学からの オファーレターがあれば留学生でも大変スムーズです。

アパート探しで最も驚いたことは、PPPW (Per Person Per Week)という考え方です。PPPWというのは値段表示なのですが、フラットシェアの文化を反映しています。マンチェスターのアパートはレンガ造りの1 軒家を2~4つのアパートに分け貸し出すのが主ですが、その1つ1つのアパートもフラットシェアが通常です。特に2部屋以上の場合は、バスルームとキッチ ンを共有する別の住人が入居する可能性があります。都度エージェントに希望を詳細に伝え、確認する必要があります。

寮は大学に至近で、他 の留学生達と知り合える素晴らしい環境だと思います。一方アパートの方は買い物に便利な場所が多く、プライベートが確保できます。また、周囲はほとんどが 地元の住人かイギリス人学生です。意外にも賃貸料は寮費と変わりません。選択肢を広げる上で検討されてみてはどうかと思います。尚、Manchester Student Homesのサイトには、Private Hallsという、大学以外が経営する寮も数多く掲載されています。

ちなみに今年度は2月から寮の申し込みが始まったのですが、受付開始後すぐ家族寮を申請したところ、第一希望が通っていました。単身の方も家族でいらっしゃる方も、早めに申し込まれることをお勧めします。

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マンチェスター大学IDPMで開発学を学ぶ 第4回 英語力、授業で必要なスキル

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マンチェスターの様子

11月に入り、マンチェスターは寒さが一段と厳しくなり、氷点下の日も珍しくなくなってきました。下旬には雪が積もり、南国からやって来たクラスメートたちは冷たい雪に大興奮しています。

雪に包まれた近所の通り
雪に包まれた近所の通り

そんな中、11月半ばから町の中心部の8ヶ所で、クリスマスマーケットが開かれています。それぞれの場所に国や販売品のテーマがあり、イルミネーションに包まれながらホットワインや食事、ショッピングを楽しむことが出来ます。

市庁舎前クリスマスマーケット
市庁舎前クリスマスマーケット

また、最終週には「サンタ・ダッシュ」といって、皆がサンタクロースの服を着て公園を駆け抜けるというチャリティーイベントがありました。今年は大学近くでの開催とあって、多数の学生を含む1000人以上の参加があったようです。

サンタ・ダッシュ
サンタ・ダッシュ

英語力、授業で必要なスキル

あっという間に1stセメスターも終わりに近づきました。これまでの勉強で感じていることは、「英語力」というのは、英米のネイティブ・イングリッシュを 理解するだけではないということです。IDPMの私のコースを担当する講師の出身国は様々で、イギリスだけでなく、アフリカ、南アジア、中国、北欧出身の 方がいます。クラスメートも多くが留学生ですから、講義もディスカッションも、様々なアクセントの英語を理解する必要があります。他にも、これは言語に関 係なく言えることですが、実りあるディスカッションやエッセイ・ライティングには、クリティカル・シンキングがとても重要だと感じています。

留学ならではの体験

IDPMは小さな地球のようです。その様な環境で、各国から来た多様な学生と意見を交わすことは常に興味深く、普段の何気ない会話からでも多くのことを学 ばせてもらっています。 特に、チームで取り組むエッセイやTutorialのプレゼンでは、スケジュールの立て方から議論の展開のやり方まで、国や文化、習慣の違いに出会うこと があります。合意に至るまで時間がかかることもあるのですが、ディスカッションを重ねていくことでより良い物に仕上がってきます。個人でやっていたら考え なかった面白いアイデアに気づくこともあり、様々な違いを超えて1つのものを作り上げるプロセスは、留学ならではの体験だと思います。

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マンチェスター大学IDPMで開発学を学ぶ 第3回 First Semester

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マンチェスターの様子

マンチェスターにも秋がやってきました。といっても、日によっては分厚いコートが必要なほど、朝夕は冷え込んでいます。

紅葉に包まれた大学の建物 
紅葉に包まれた大学の建物

一週間のタイムテーブル

9月最終週から、本格的に授業が始まりました。1週目に様々なクラスに出席した後、最終的に登録する授業を決めることが出来ます。

私の1stセメスターの時間割は下記の様になりました。

  AM   PM
  9 10 11 14 15 16 17 18
  調査スキル
(Lecture)
    公共セクター
経済分析
 
開発経済学
(Tutorial)
調査スキル
(Lab)
開発経済学
(Lecture)
     
          プロジェクトファイナンス
        マイクロファイナンス
(Lecture、Tutorial)
 

授業の概要は以下の通りです。

調査スキル(必須)
通年開講の珍しい授業で、各学生が修士論文で調査を行う際の様々な評価分析手法を学びます。1stセメスターに定量面、2ndセメスターに定性面を学ぶという構成で、今学期はPhD学生による統計学基礎の授業から始まり、続いて担当教授による計量経済学の授業へと移っていきます。短時間で大量の内容をカバーしますので、ある程度基礎を積んでこないと辛い内容だと感じます。講義の他にほぼ隔週でLaboratoryが用意されていて、EViewsという統計ソフトの操作方法を学んでいます。

公共セクター経済分析(選択)
途上国政府の役割と課題について学びます。特に税金、民営化、教育、ヘルスケアにスポットを当てています。今年度の教授はウガンダ政府のアドバイザーを務められたことがある為、具体例はよく同国から引用されています。

開発経済学(必須)
開発経済学の歴史と基礎理論を網羅的に学ぶ授業です。授業自体は極めて理論的ですが、PhD学生と学ぶ小グループでのTutorialで、理論と実務の乖離点は何か、それは何故か等について、議論を深めていくことが出来ます。

プロジェクトファイナンス(選択)
途上国プロジェクトにおける、ファイナンス手法やキャッシュフロー作成、収益性計算を具体的に学びます。教授はエンジニアで、世界各国で開発プロジェクトのコンサルタントとして活躍されている方なので、実務に基づいた講義は本当に興味深く、授業中の学生との議論も活発です。

マイクロファイナンス(必須)
マイクロファイナンスの実務、というよりは、マイクロファイナンスを取り巻くアカデミックな議論をマクロ経済、ジェンダー、貧困、政府規制、などの点から把握していきます。一方Tutorialでは、マイクロファイナンス機関の財務分析やIPOについて、小グループでプレゼンを行っていきます。

これらの授業の他にも、毎週幅広いテーマの公開講座がありますので、興味があるものに出席することが可能です。

課題やエッセイの内容

評価ですが、調査スキルは期末試験、プロジェクトファイナンスは2名による共同エッセイと期末試験、それ以外の授業は約4,000語のエッセイとなっています。ちなみに私の登録した授業でいうとTutorialのディスカッションやプレゼンは評価対象ではなく、あくまで学生個々人の主体性に任されています。

エッセイの課題は開発のコンセプトを論じる理論的なものから、具体的にプロジェクトを評価分析する実務的なものまで様々です。どの課題も大量のリーディングリストが与えられますので、提出が1月初旬といえど、今から手がけても精一杯という感じです。

クラスメイトの様子

前回、MSc Development Financeには25名が入学したと書きました。実務経験者と学部卒業生の割合は半々で、実務経験者の中には、途上国の中央銀行、会計事務所、民間銀行の出身者がいます。また、中国人が約3分の1を占めているというのも、他の専攻と比べて特徴的だと思います。次にナイジェリア人が多く、他にもガーナ、タジキスタン、オマーン、ボリビア、マレーシア、フランス、ドイツからの学生がいます。今年度、本専攻にはイギリス人学生は所属していません。

授業は他の専攻の学生とも一緒に学びます。特にDevelopment Economicsに所属する専攻グループとは、ほぼ同様の授業選択が可能です。この為、あまり専攻に関係なく、同じ授業やTutorialに所属した人たちと交流が深まっていくように思います。

大学中心部にあるシンボル的建物。広いキャンパスの目印になっています
大学中心部にあるシンボル的建物。広いキャンパスの目印になっています

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マンチェスター大学IDPMで開発学を学ぶ 第2回 留学生活スタート!

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プリセッショナル(Pre-sessional)

大学からはUnconditional Offerを受けたのですが、修士開始前にアカデミック・イングリッシュについての理解を深めたいと思い、8月後半から大学付属の語学センターで行われたPre-sessionalコースに参加しました。3週間というインテンシブコースでしたが、修士を学ぶ際に必要なスキルをリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングに分けて網羅的に学ぶことができました。エッセイの組み立て方、クリティカル・リーディング、プレゼンの手法など、具体的な練習をしながら評価を受け、自らのスキルの改善点を知ることができました。

修士課程が始まる1ヶ月前に渡英したことは本当に良かったと思っています。Pre-sessionalの初日に全体セミナーがあり、留学生に必要な手続きを説明してくれました。本格的にセメスターが始まり大混雑する前に、銀行口座開設やNHS登録を済ませられ、町や生活に慣れるのに貴重な期間になりました。

また、専攻を超えた各国の友人を数多く作れることもPre-sessionalの大きな魅力だと思います。平日夜や週末には大学のSocial Organizerによる数々のツアーやイベントが企画されたので、クラスメート達と共に存分に楽しみました。

マンチェスターの印象

マンチェスターは茶色のレンガ造りの町並みが特徴的です。

街の中心部の様子
町の中心部の様子

City Centreは徒歩で回れる広さでこぢんまりしていますが、必要な物には困らないとても便利な規模だと思います。マンチェスター大学は約40,000人もの学生を有するため、マンチェスター自体も若者が多い町、という印象を受けています。学生向けの店やイベントがあちこちにあり、学生にも過ごしやすい町だと感じています。町の中心部には大規模な中華街、大学南部にはCurry Mileと呼ばれる南アジア料理レストラン、ショップ街があり、大変国際色豊かです。

また、マンチェスターには2つのサッカークラブがあります。試合観戦に行く人も多く、友人との話題にも「サッカー」が頻繁に出てきます。多くのパブに中継用のテレビが設置されており、試合の日にはユニフォームを着たファン達で溢れ、大きな盛り上がりを見せています。

マンチェスター・ユナイテッドのスタジアム・ツアーにて

マンチェスター・ユナイテッドのスタジアム・ツアーにて

オリエンテーションの様子

9月中旬になると、数多くの学生が国内外からマンチェスターに到着し、町も大学内も活気を帯びてきました。修士課程が始まる前週に、全学の留学生を対象にしたオリエンテーションウィークがあり、イギリスやマンチェスターでの生活、キャンパスの利用、留学生に対するサポートなど、幅広いトピックスについてプレゼンが行われました。

9月第4週目から、各修士課程が開始しました。私の専攻MSc Development Financeは、School of Environment and Development内のInstitute for Development Policy and Management(IDPM)に所属しています。最初の1週間はIDPMのオリエンテーションが行われました。必須・選択科目の説明を担当講師から受け、Programme Directorと授業の選択について相談します。各授業ともReading量が多く、1つ1つにかける勉強量に覚悟をしている所です。

IDPMは今年も様々なバックグラウンドを持つ約300人が、世界30カ国以上から集まっているという印象です。Development Finance専攻にはアジア、アフリカ、欧州、CIS、南米各国から25名が入学しました。金融機関の出身者が多く、コースメイトとは話題が尽きません。

授業は始まったばかりですので、具体的な様子は来月ご報告したいと思います。

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マンチェスター大学IDPMで開発学を学ぶ 第1回 渡航前インタビュー

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マンチェスター大学 The University of ManchesterのThe Institute for Development Policy and Management (IDPM)は、イギリスを代表する国際開発関係の研究機関。IDPMで開発金融学 MSc Development Financeを学ばれる大西さんに、留学準備の様子について詳しくお聞きしました。

留学にいたるまでのご経歴を簡単に教えてください

2009年-2010年  フランス留学
2004年-2009年 総合商社 貿易・ファイナンスに従事
2002年-2004年 名古屋大学大学院国際開発研究科
2000年-2001年 学部時代 フィリピン交換留学

留学先を決めるにあたって、どのようにして情報を集めましたか?

本格的に準備を始めたのは1年半前からです。情報収集はインターネットが中心で、各大学のホームページ、RAEのレポート、ブログを含めた留学経験談などは頻繁に参照しました。また、留学フェアに参加したり、留学中の先輩から話を聞いたり、大学に直接問い合わせたりして、様々なソースから多面的に情報収集するように心がけました。

留学先の絞り込みのポイントは何でしたか?

修士課程を1年間で修了できるため、留学先は当初からイギリスに絞っていました。途上国に特化した公共政策や開発ファイナンスを学びたいと思っていましたので、その分野で実績があり、研究評価が高い大学に絞っていきました。結果ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのDevelopment Management、マンチェスター大学IDPMのDevelopment Finance、ヨーク大学のMPA/International Developmentの3校に出願することにしました。

最終的にマンチェスター大学IDPMのDevelopment Financeに決めた理由を教えてください

無事3校から無条件合格を受け取りましたが、進学先を決める際には本当に悩みました。最終的にマンチェスター大学に決めたのは、国際色豊かな教授陣、途上国出身の留学生の多さ、選択授業の幅広さが魅力的だったからです。また、コースには春にフィールドワークが組み込まれており、机上で学んだことを実際に現場で見れることも興味深かったからです。ちょうど出願準備中にバングラデシュでのマイクロファイナンス研修に参加したこともあって、マイクロファイナンスへの理解をさらに深めたいと思っていました。同大学のコースにマイクロファイナンスの授業が含まれていたことも、大きな決め手になりました。

留学準備で大変だったことがあれば教えてください

やはり出願書類一式の準備です。特にパーソナルステートメントは、これまでの経歴と、イギリス大学院修了後の進路を踏まえ、「なぜこのタイミングでこの大学院の、この専攻に進みたいのか」を志望先の大学に伝える重要な書類です。納得いくまで、何度も何度も書き直しました。beoのパーソナルステートメント対策セミナーに出たのですが、その時の具体的な助言は、パーソナルステートメントを組み立てる際にとても役立ちました。イギリスは早期出願がとても重要だと思います。出来ることからスケジュールを立て、余裕を持って準備する必要があると感じました。

beoを利用したことで、よかったと思うこと/可能になったと思うことがあれば教えてください

多くの出願をサポートされてきたカウンセラーから頂いた、豊富な情報と的確なアドバイスは、本当に心強いものでした。特に、スケジュールの立て方、志望校の絞り込み方は非常に参考になりました。大学担当者が来日する際に、直接会える機会を設定して頂けたのも良かったです。私はヨーク大学の担当者と個別面談ができ、ホームページだけでは分からない情報を聞くことができました。

出願時にはフランスにいたのですが、大学院への書類送付などを東京からお手伝い頂き、とても助かりました。合格後も、イギリスのビザの制度が変わる中、最新の情報でサポート頂き、留学を検討し始めた初期段階から出発に至るまで、一貫して見守ってもらえているという安心感がありました。

留学後の将来について、夢や目標などがあれば教えてください

組織を問わず、途上国での中小企業支援やマイクロファイナンス、開発プロジェクトでの財務会計に携わっていければと考えています。これまで留学や仕事を通して縁があった東南アジアや南アジア、フランス語圏アフリカでのプロジェクトに興味があります。コースは1年間ですので、教授やコースメイトからも情報収集しながら、卒業後の進路についても早めに準備していきたいと思います。


次回からは現地レポートがスタート!
大西さんに留学生活の様子について詳しく伝えていただきます!お楽しみに!

カウンセラー 山本カウンセラー 山本より

大西さんと初めてお会いしたのは2008年度。約2年に渡るサポートをさせて頂きました。 企業の最前線でお仕事をされていた大西様ですが、お忙しい中でも当オフィスで開催しているイベントや、大学の個別相談会にもご参加を頂き、常にモチベーションを高く一つ一つの手続きに前向きに取り組まれていたことが印象的です。

2009年からはフランスに渡航された為、対面でお会いすることは出来なかったのですが、メールにて勉強の様子をお知らせ頂いたり、 パーソナルステートメントの作成に関してもご相談を頂きながら一緒に準備を進めていくことが出来ました。難関と呼ばれるロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、マンチェスター大学、ヨーク大学全ての大学からオファーを得られた時は、私も本当に嬉しかったです。全ての大学が無条件での合格です。

進路を決める上ではランキングや評判、色々な基準を皆様お持ちかと思いますが、大西さんのように一つの概念にとらわれず、前向きに様々なアドバイスを取り入れる姿勢が実りある留学を実現される上で重要だと思います。 大西さんのご活躍、心より期待しております。
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