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木原 慎一朗さん

木原 慎一朗さん

留学先:バーミンガム大学 University of Birmingham
留学分類:大学院・MBA留学
専攻名:Teaching English as a Foreign Language (TEFL) MA (School of Education)

留学期間:2014年9月~2015年9月
beoの留学サポートを利用して留学

バーミンガム大学院留学 TEFLを学ぶ〜実践的な教授法の研究〜

バーミンガム大学院留学 TEFLを学ぶ〜実践的な教授法の研究〜

Categories: バーミンガム大学 / 大学院留学 / 言語学
日本では、関西学院大学、関西学院大学院にてメディア情報や総合政策を研究され、また、同志社大学聴講生として文学・法学を学ばれ、学業を積まれた木原さん。2013年9月から8か月間、グラスゴー・インターナショナル・カレッジのプレマスターコース(進学準備コース)で更に勉学に励まれ、2014年から2015年にかけて、バーミンガム大学のTeaching English as a Foreign Language (TEFL) MA (School of Education)へご留学されました。現在、ご自身の経験を活かしながら、留学を目指す方々をサポートするお仕事でご活躍されている木原さんに、留学の準備、英国での生活や授業の様子、帰国後の就職活動やキャリアについてお聞きしました。


留学を決意された動機はなんですか。

日本の英語教育に貢献するための知識とスキルを身につけたかったからです。

日本の英語教育に貢献するための知識と(TEFLは教員養成コースではありませんが)スキルを身につけようと考えたためです。教育学や言語学を専門科目として勉強してこなかった私にとって、第二言語習得論の諸理論を基礎から学べ、カリキュラム・デザインや授業評価、クラスルームにおける実践的な教授法を研究できる海外のTEFLは魅力的でした。

留学準備の中で、どのようにして情報を集めましたか?

主にWebページ(各大学の公式サイト、留学エージェントのサイト、奨学金団体のサイト、留学経験者のブログ等)を利用しました。私の母校は長期・短期ともに留学制度が充実していたため、それを利用して留学する人が多くいました。しかし、学位留学については、周りに経験者がほとんどいなかったため、インターネットや留学情報誌に頼るしかありませんでした。

留学先の国としてイギリスを選んだ理由を教えてください。

修士課程が1年で終えられるため。

漠然とイギリスに憧れを持っていたこともありますが、修士課程を1年で終えられることが大きな理由でした。日本の大学院(TEFLとは別専攻)に在籍していた当時、学部時代の同期が次々と就職していく中で、「自分も早く就職しなければ」と焦りを感じていました。海外の大学院で学究生活を送りたい気持ちと同じくらい、早く就職したい気持ちも強く持っていました。そのような状況にあった私にとって、イギリスの大学院は留学先を選択する決め手になりました。

進学先をバーミンガム大学に決めた理由を教えてください。また進学先選びで悩まれたことなどあれば教えてください。

大学院への進学準備として、スコットランドのグラスゴー・インターナショナル・カレッジに通っていた時、バーミンガム大学TEFL出身の英語教員に出会ったのがきっかけです。それから、その先生の話を詳しく聴いたり、beoに相談したりすることで、バーミンガム大学は現地の学校(英語学習の授業)を訪問したり模擬授業を体験したりできるため、比較的実践的なプログラムが用意されているところに魅力を感じました。また、教員免許の有無や英語教授の経験年数を条件にしていない点も重要なポイントでした。バーミンガム大学のほかにも、beoから複数の素晴らしい選択肢をいただいていたため、バーミンガム大学のオファーが来てからもしばらく迷いましたが、上記の理由でバーミンガム大学に進学することにしました。

留学準備で最も大変だったことは何ですか?

留学資金集めが大変でしたが、良い経験になりました。

留学資金(学費、寮費等)集めです。奨学金受給のための試験を受けたり(このためにスコットランドから一時帰国しました)、銀行の教育ローンの手続きをしたりと、大変なこともありましたが、そこで出会った方々には、その後も留学生活やキャリアについてアドバイスをいただく機会が多くあったため、とてもいい経験になりました。

beoの留学サポートを利用したことで、よかったと思うこと、また、可能になったと思うことがあれば教えてください。

留学についての不安をすべて解消し渡英できました。特にビザ申請サポートは大きな助けになりました。

イギリスの大学院の出願システムがわからず、そもそもイギリスの大学院のスケジュールをほとんど理解していない状態でカウンセリングをお願いしたのですが、懇切丁寧なアドバイスで、留学についての不安を全て解消して渡英することができました。また、今回の留学が初めての海外渡航だった私にとって、ビザ取得のためのサポートは、非常に大きな助けになりました。

留学先の学校のおすすめしたいところを教えてください。

①クラスメイト
国籍の比率にやや偏りがありますが、世界中から留学生が集まっており、年齢層も様々です。授業中のディスカッションでは、イギリスの教育制度だけでなく、自国の教育制度や自身の経験について触れることも多いため、必然的に複数の国を比較して英語教育を考察できる環境が整っています。

②授業内容
Taught Courseなので、基本的には講義形式ですが、予習範囲をもとに、授業時間の半分ほどをディスカッションに割くことも多いです。私のように、それまでの専攻を変更して入学してくる学生も少なくありませんが、教員と学生の距離が近いため、予習をしたうえでわからないところは気軽に質問できるアットホームな雰囲気です。

③学校施設
教育学部棟に図書館が入っているので、必要な本はだいたいそこで揃います。寮からのアクセスもよく、不便に感じることは特にありません。私が卒業してから、大学図書館が改装・新設され、さらに快適に勉強できる環境が整ったようです。また、大学構内に美術館があり、定期的に開講される生涯学習講座を受けることもできます。

④街の様子
バーミンガムは、ロンドンに次ぐイギリス第2の都市と言われていますが、バーミンガム大学周辺は落ち着いた学生街です。大学構内の駅からシティセンターに直通の電車が出ているので、授業後に観光に出かけることも可能です。

⑤その他
<食事について>日本ほどスーパーマーケットの品揃え(特に惣菜類)は充実していませんが、大学の近くに大型スーパーがあり、寮の共有キッチンもきれいなので、食事に困ることはありません。


img-kihara-01.jpg大学での1年の流れを教えてください。

1年が3ターム(Autumn Term(9月~12月)、Spring Term(1月~4月)、Summer Term(5月~8月))で構成されています。Autumn TermとSpring Termでは講義形式の授業が行われ、Summer Termでは修士論文の執筆に向けて担当教授にマンツーマンの指導を受けます。担当教授とはメールでやりとりすることも多く、メールでの指導を受けながら帰国して修士論文を執筆することも可能です。
(写真は、寮にて勉強に励まれる木原さん)
       

留学してから、日本にいる間に準備しておけば良かったと思ったことがあれば、教えてください。

専門科目についての基礎知識の習得です。

授業の予習のためにジャーナルを読むことが多いため、先行研究の動向を理解していないと、読み進めるのに相当苦労します。留学当初は、ジャーナルを読むスピードが遅いのは英語力の低さが原因だと思っていましたが、勉強するにつれて、専門科目についての知識不足が原因でジャーナルの内容が理解できないことに気づきました。

学生生活の中で特に苦労したことがあれば教えてください。また、それをどのように乗り越えましたか?

前述したジャーナルの読み通しです。授業で指示されている教科書や参考文献のほかに、図書館で関連文献を数冊読んでからジャーナルに臨むようにしました。それでも理解できないところは多々ありますが、文献を読む前に比べると、ジャーナルを読むスピードは格段に上がりました。

留学生活を通して得たスキルや経験などで、日本で学んでいては手に入らないと思えるものはなんですか?

世界中から集まった留学生・現地学生とともに、同じテーマについて勉強できる環境があることです。

私の経験では、日本の大学院(文系分野)は入学者数が少ないうえに、各人で研究分野も異なっているため、同じ学科に在籍していてもほかの院生の研究内容が理解できず、また、自身の研究内容について相談できる人が担当教授以外にいないため、孤独になりがちです。この点、バーミンガム大学TEFLには院生が多く在籍しており、人によって研究内容が大きく異なることもありません。卒業後の進路についても、英語教員や英語教育分野に就こうと考えている院生の割合は100%に近いと思います。このような環境では、悩みを独りで抱え込むことがなくなるため、厳しい大学院生活の大きなメリットになります。

その他に、留学での一番の思い出、印象に残っていることがあれば教えてください。

一番の思い出は勉強の苦労と達成感ですが、それ以外では、本場のスコッチを堪能できたことが印象深いです。アサインメントを提出し終えたり、テストが終わったりしたとき、寮のフラットメイトとともにスコッチを飲みながら談笑したのは良い思い出です。

就職活動の方法や時期、苦労した点やスムーズだった点など教えてください。

日本で就職するつもりだったので、イギリスからエントリーシートを郵送したり、Webテストを受けたりしていました。私がエントリーした中では、Skype等で面接試験を実施するところはなかったため、Summer Termの途中でしたが、面接試験を受けるために5月末に帰国しました(修士論文の指導はメールでやりとりしました)。幸運にも、私が留学していた(日本の)年度は、就職活動時期の後ろ倒しがあったため、それまでの年度に比べると、留学生にとって恵まれた日程で就職活動ができました。私が就職した後すぐ、また就職活動時期が早められたため、本当に運に恵まれた留学生活・就職活動でした。

就留学経験は、現在のお仕事にどのように活かされていますか?また、これからのキャリアや将来の目標についてお聞かせください。

現在は、日本の大学の国際交流関係部署で、日本人留学生の送り出し業務を主に担当しています。日本人留学生が留学先で抱えがちな不安事項について共感することは多く、自身の経験に基づいてアドバイスできることも多いです。ただ、留学先によってプログラム内容(スケジュール、履修内容、書類等の提出)は異なりますし、学生が志望する進路も多岐に渡ります。そのため、より広範かつ的確にアドバイスできるよう、各国・各校の留学制度の知識を増やすことに加え、帰国後のキャリアについても相談できるような職員を目指しています。また、留学先の担当者とは基本的に英語でやりとりするため、自身の英語力の向上にも励んでいます。

今後、留学を目指す方へのメッセージをお願いいたします。

留学したことを後悔したことは全くありません。「なぜ留学するのか」を明確にしておけば、苦しいときも乗り越えられます。

留学の準備には費用と大変な労力がかかりますが、それでも行く価値は十分にあります。私自身、留学したことを後悔したことは全くありません。
長期休暇期間を利用した短期留学、ゼミや研究室の海外研修を含めると、大学在学中に海外渡航する学生は少なくないため、海外で勉強経験があることは、その事実だけではそれほど大きなアドバンテージになりにくくなっています。そのため、できる限り充実した、収穫の多い留学経験をすることが、日本で評価されるかされないかの分かれ目になると思います。イギリスの大学院に関して言えば、多くの場合、1年で修了するため、目的意識を持って生活していないと、ただ授業のアサインメントをこなすだけになりがちです。渡航前に、「なぜ留学するのか」、「留学をどのようにしてキャリアに活かすのか」を明確にしておけば、苦しいときも乗り越えられます。これから渡航しようとする方々の留学生活が、実り多きものになることを祈っています。


バーミンガム大学で充実した留学生活を送られた木原さん。「世界中から年齢層も様々な留学生が集まっている」「気軽に質問できるアットホームな雰囲気」と、授業の様子もお伝えいただきました。こういった現実的な留学先でのことが知りたいと思われている方も多いのではないでしょうか?また、帰国間近の就活の様子は不透明なことが多いですよね。今回、木原さんからいただいた情報は、留学中の方はもちろん、留学を考え中の方にとっても、非常に役立つものだと思います。ぜひ参考にしてみてください。
最後に木原さんは「準備には費用と労力がかかるが行く価値は十分にある」とおっしゃられています。本当にその通りだと、留学に旅立った方々は思われているはずです。費用と労力、その両面が少しでも減るよう、beoは木原さんのような留学の成功を目指す方々をサポートし続けていきます。