┃留学を決めたきっかけを教えてください
以前の職場で環境問題について知り、興味をもったため。1年という短期間で集中的に勉強できるということでイギリスの修士課程を選びました。
┃留学準備で大変だったことがあれば教えてください
仕事をしながらの準備であったため、いろいろと時間の制約がありました。
┃最終的にエセックス大学の環境ガバナンスに決めた理由を教えてください
入学が許可された大学の中で雑誌等で一番よく名前が出ていたからです。加えて大学ランキングも考慮にいれました。
┃エセックス大学の環境ガバナンスのコースの様子について教えてください
1年の流れ
10月から始まり秋季、春季の学期(term)があり、春季の終りに試験期間があります。この試験期間で秋春両期の試験を受けることになります。修士課程ではこのあと卒論執筆になり、9月までに提出し終了です。
授業内容
私のいたコースでは、一つのモジュールを複数の先生が交代で教えているものがほとんどで教授間の連携がうまく取れておらず、そのため授業内容が重なる部分が多く非効率的になるときがありました。留学後に知ったことですが、入学が許可されていた別の大学は日本ではあまり知られていない大学でしたが、こちらの方が私の専門分野での授業内容が充実していたらしく後で後悔しました。
クラスメイト
学生の半数ぐらいは留学生なので国際色が豊かです。同じフラットのすべてが留学生でいろいろな文化に触れるよい経験になりました。

友人たちとペイントボールというサバイバルゲームのようなものに参加
パーティ、交流会
ほとんど3日に1度ぐらいのペースでどこかでパーティをやっています。息抜きしたい時にできるという点ではよいのですが、つい勉強のことを忘れて遊んでしまうという方には向かない大学だと思います。じっさい遊びすぎで落第した人は結構いたようです。
大学寮
他校を知らないので何とも言えませんが、個人的には整っていると感じました。私がいたのはQueysという寮でしたが、Houseという寮がキャンパスか らも近くこちらの方が良かったかなという気がします。Towerと呼ばれる寮は部屋が狭くパーティなどで騒がしいので日本人向きではないと思います。修士課程の学生はある程度勉強を重要視しているようですが、学士課程の皆さんはまだ遊び盛りのようですので、勉強したい方は修士学生のみのフラットを選ぶことをお勧めします。
┃エセックスの街はいかがでしたか?
キャンパスの周りは自然が多くのんびりした感じですが、バスで15分程かけて町の中心部に行けば必要なものは大抵揃います。今はネットで大抵のものが手に入るので、不自由さはほとんど感じませんでした。またロンドンまで電車で1時間足らずのところにあり、往復20数ポンドでいけます。時間ができた時などは日帰りで出掛けていました。

キャンパス内の書店の前に白鳥の親子
エセックス大学は自然と触れ合う機会が割と多いキャンパスでした
┃卒論にはどのように取り組まれましたか?
持続可能性をテーマとし国別の発展とエコロジカルフットプリントのデータ比較をしましたが、これらについて詳しい教授が一人もおらず苦労しました。いろいろな論文を読み漁り、手探りのようにしてまとめました。もし監督をしてくださった教授が協力的な人でなかったら、と考えただけでもぞっとします。
┃留学してからご自身の英語力に悩まれることはありましたか?どのように克服されたか教えてください
学士課程でアメリカの大学を卒業していたので英語力にはそこそこ自信を持っていましたが、やはりイギリスでの文章や発音はちがっていて理解が大変でした。また環境関連は社会科学と自然科学などさまざまな分野にまたがるため、専門用語が多く予習が欠かせませんでした。私はもとは芸術科の卒業生なので論文執筆の経験がほとんどなく、この点でも苦労をしました。
┃留学生活を通して得たスキルや体験などで、日本で学んでいては手に入らないと思えるものは何ですか?
当たり前のことですが英語力がつきます。もともと英語にはある程度自信を持っていましたが、この1年でさらに飛躍的に伸びた気がします。それと日本という国の長所短所について改めて考える良い機会になりました。
┃留学先で学んだことは、卒業後のご自身のキャリアにどのような影響を与ると思いますか?
環境という分野に限らず、専門性に加えて国際性を持つということは様々な分野で可能性を持ってくると思います。卒業後すぐに影響が出なくても、5年後あるいは10年後に必要とされる時が必ずくると確信しています。
┃留学後の将来について、夢や目標などがあれば教えてください
環境という分野が注目を浴びているにもかかわらず、その全容を理解している人はほとんどいないと思います。人々が環境と人との関係をより理解し、自然環境と人間活動が調和できる社会をつくることに貢献したいと考えています。
┃学校、仕事、時間、資金、将来のことなど、様々な制約から留学を悩まれている方が多くいらっしゃいます。水野さんならそのような方にどのようなアドバイスをされますか?
資金面において円高の今以上に良い機会はないと思います。また留学を経験するということは他の人が経験できない苦労をするということともいえます。それを乗り切れる強さを身につけるということは先の予測のつきにくいこの時代において将来的に何よりも意味を持ってくると思います。
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