┃リーズ大学開発障害学コース在籍時は、どのような研究をされていたのか教えてください
途上国における貧困と障害の関連性。社会の中で無視され続けてきた、あるいは慈善事業の中でしか扱われてこなかった障害問題を、どのようにしたら、開発のメインストリームにできるか。インクルーシブな開発戦略の一つとして、Community Based Rehabilitation (CBR)の理論と、実際に今まで行われてきたCBRの具体例を分析しながら、インクルーシブな開発を可能にしていくための有効性を検証しました。
┃いつ頃からインターンシップの応募をスタートされましたか?
2010年7月頃
┃情報はどのように収集されましたか?
基本的に自分の興味のある分野に関係するメーリングリストなどには常に登録し、そこで流れてくる情報から、今回のインターンシップの情報を得ることができました。インターンの募集などは、情報提供サイトのような場で広く公開されたり、大きな国際機関等では毎年決まった時期に応募を開始したりしていますが、多くは関連する分野のメーリングリストや、その団体のサイト内のみで一時的に公開される場合等もありますので、自分の興味がある分野、団体等のウェブサイトは常にチェックすることが大切だと思います。
┃インターンシップ先に対して、どのようにご自身をアピールされましたか?
自身が大学院で研究してきた内容、そのほか関連する分野の活動など、とにかくアピールできることはなんでもアピールしました。一般企業での仕事経験もあったので、その時に得たコンピュータースキル等もアピールしました。
┃インターンシップの応募で苦労された点について教えてください
私のインターンシップの応募の際は、要求された応募書類が特に形式の決まっていないComprehensive resume(CVのようなもの。学歴や職歴も記載するが、経験に裏付けられた自身が持つスキルベースのCV。インターンシップやNGOなどへの応募では、このようなresumeを要求される場合が多い) と、3つの推薦状を提出してくださいというようなものだったので、どうゆうresumeが良いものなのか、大学のキャリアサービスセンターからいただく参考資料などを参考に自身のresumeを作成しました。初めての経験だったので、この時に大学のキャリアサービスは大いに役に立ちました。
┃インターンシップの応募において、留学はどのように有利に働きましたか?
自身がマスターを習得したリーズ大学の障害学の先生が、アカデミックな障害学の中でかなり有名な方だったので、その教授から、推薦状を書いていいただけたことは有利だったと思います。日ごろから、積極的に大学の教授とはコミュニケーションをとり、自身の進路希望も伝えていくことが推薦状を作成して頂くためにも非常に大切だと思います。
それから、留学生活の中で、自身をアピールすること、とにかく無理なことのように思えてもどんどん挑戦していくことなどに躊躇する心がなくなったことは大きかったと思います。例えば、インターンシップの応募要件が、少しくらい自分に足りなかったとしても、あまり気にしないで(笑)とにかく応募してしまうとか。公式な応募がなくても、興味のある団体、イベントなどに、どんどん自分からメールを送って参加させてもらえないか、何かできることはないか、自分をアピールするとか。こうゆうような積極性は、確実に留学生活の中で培われたものだと思います。
それと、大切なのは、留学する前にbeoさんからパーソナルステイトメントやCVの書き方の基本を習わせていただき、(もちろん内容や様式は、インターンシップと大学院受験では様々変わりますが)インターンシップの応募で自身でCVを作成する際、基本が分かっていたので、これは大いに役に立ちました。
┃現在、どのようなお仕事・プロジェクトに携わられてるのか詳しく教えてください
現在は、国連の障害者の人権条約に関する特別報告者シュエイブ・チャルクレンさん(任期は2014年まで)のもとでインターンシップをしています。彼の任務は、国連加盟国の中で、障害者の人権条約に批准していない国には、批准をうながしたりアドバイスをしたり、様々な国際機関の職員と会って障害者の人権問題に関する問題提起、主に開発機関等には、開発への障害のインクルージョンを促したり、国連本部での社会開発会議や人権委員会、様々な国で行われる障害者の人権に関する会議に参加したりします。
インターンとしての私の任務は、
- 彼が様々な任務のために海外に出張する際に一緒に同行する
- 彼のミッションのために、国連や様々な関係機関との連携を取る
- 障害問題、各国の障害関連の政策、国連関連の資料のリサーチ・スピーチのトーキングポイントを考える
- 彼の今後のプロジェクトプロポーザルの作成
- 著作のドラフト作成 等です。
国連の社会開発会議に参加
┃留学後のキャリア設計が不安で、留学を躊躇されている方へのアドバイスをお願いします
自身の興味分野がしっかりと決まっていて、学びたいこと、今後の進みたい方向性が決まっているならば、留学は必ずこれから進みたい方向に向かって大きくチャンスを広げてくれます。たとえ、具体的に学びたいこと、将来やりたいことが決まっていなくても、留学は、自身の視野や、活動範囲を大きく拡げてくれ、特に、自己アピールが苦手な日本人にとっては(すべての方がそうだとは思いませんが)どんどん自分からアピールしていく能力が身に着いたり、何かのチャンスを待つのではなく、自分からそのチャンスをつかんでいく姿勢が身に着いたり、とにかく自身を大きく成長させてくれます。視野が広がり、自己アピールができ、さらに語学が身に着けば、その後の進路は、さらに大きく大きく拡がっていくことまちがいなしです。
リーズ大学日本担当 水森よりあまり聞いたことのないインターンシップ先なので蝶名林様に詳細を伺ったところ、国連事務局のDESAという機関の仕事をしている個人の元で雇われていらっしゃるとのこと。 いわゆるメジャーなインターン先でないところに、蝶名林様の途上国における障害者問題に対する思いの強さを感じました。インターンとはいえ、シュエイブ・チャルクレン氏の専属アシスタントとして、政府や国際機関の方々とのミーティングにも参加したりしていらっしゃるようです。
以前、開発障害学修士課程に在籍中、蝶名林様が体験談で「開発と障害分野に取り組むさまざまな機関にアプライして、仕事を得る。 とにかく、不可能そうに思えることにも挑戦してみたい」とおっしゃっていましたが、まさに有言実行ですね! 蝶名林様の今後ますますの活躍に期待しております。
リーズ大学の障害学研究所は、Colin Barnes教授をはじめ、著名な研究者が在籍し、世界各国から留学生や研究者が集まります。 研究所には社会学者だけでなく、医療、コミュニケーション学、工学、法学、地理学、英文学、教育学など様々な分野の研究者が在籍し、多様な研究を行っています。
★リーズ大学開発障害学の詳細はこちら
★留学に関するご相談はこちらから【無料】










