蝶名林 久世さんの留学体験談

蝶名林 久世さん

蝶名林 久世さん

留学先:リーズ大学 University of Leeds
留学分類:大学院留学
専攻名:開発障害学 MA Development studies and Disability(現在MA Disability and Global
留学期間:2009年7月〜2010年9月
beoの留学サポートを利用して留学

リーズ大学開発障害学コース卒業後、アフリカでインターンシップ

リーズ大学開発障害学コース卒業後、アフリカでインターンシップ

Categories: リーズ大学 / 開発学
リーズ大学 University of Leedsの開発障害学 MA Development studies and Disabilityは英国内外から高く評価されており、英国政府やEUからの研究資金支援が投入されています。同コースを卒業後、国連障害者の人権条約特別報告者(UN Special Rapporteur on Disability)のもと、アフリカでインターンシップをされている蝶名林さんに、インターンシップ先探しの様子から現在携われているお仕事まで詳しくお聞きしました。

リーズ大学開発障害学コース在籍時は、どのような研究をされていたのか教えてください

途上国における貧困と障害の関連性。社会の中で無視され続けてきた、あるいは慈善事業の中でしか扱われてこなかった障害問題を、どのようにしたら、開発のメインストリームにできるか。インクルーシブな開発戦略の一つとして、Community Based Rehabilitation (CBR)の理論と、実際に今まで行われてきたCBRの具体例を分析しながら、インクルーシブな開発を可能にしていくための有効性を検証しました。

いつ頃からインターンシップの応募をスタートされましたか?

2010年7月頃

情報はどのように収集されましたか?

基本的に自分の興味のある分野に関係するメーリングリストなどには常に登録し、そこで流れてくる情報から、今回のインターンシップの情報を得ることができました。インターンの募集などは、情報提供サイトのような場で広く公開されたり、大きな国際機関等では毎年決まった時期に応募を開始したりしていますが、多くは関連する分野のメーリングリストや、その団体のサイト内のみで一時的に公開される場合等もありますので、自分の興味がある分野、団体等のウェブサイトは常にチェックすることが大切だと思います。

インターンシップ先に対して、どのようにご自身をアピールされましたか?

自身が大学院で研究してきた内容、そのほか関連する分野の活動など、とにかくアピールできることはなんでもアピールしました。一般企業での仕事経験もあったので、その時に得たコンピュータースキル等もアピールしました。

インターンシップの応募で苦労された点について教えてください

私のインターンシップの応募の際は、要求された応募書類が特に形式の決まっていないComprehensive resume(CVのようなもの。学歴や職歴も記載するが、経験に裏付けられた自身が持つスキルベースのCV。インターンシップやNGOなどへの応募では、このようなresumeを要求される場合が多い) と、3つの推薦状を提出してくださいというようなものだったので、どうゆうresumeが良いものなのか、大学のキャリアサービスセンターからいただく参考資料などを参考に自身のresumeを作成しました。初めての経験だったので、この時に大学のキャリアサービスは大いに役に立ちました。

インターンシップの応募において、留学はどのように有利に働きましたか?

自身がマスターを習得したリーズ大学の障害学の先生が、アカデミックな障害学の中でかなり有名な方だったので、その教授から、推薦状を書いていいただけたことは有利だったと思います。日ごろから、積極的に大学の教授とはコミュニケーションをとり、自身の進路希望も伝えていくことが推薦状を作成して頂くためにも非常に大切だと思います。

それから、留学生活の中で、自身をアピールすること、とにかく無理なことのように思えてもどんどん挑戦していくことなどに躊躇する心がなくなったことは大きかったと思います。例えば、インターンシップの応募要件が、少しくらい自分に足りなかったとしても、あまり気にしないで(笑)とにかく応募してしまうとか。公式な応募がなくても、興味のある団体、イベントなどに、どんどん自分からメールを送って参加させてもらえないか、何かできることはないか、自分をアピールするとか。こうゆうような積極性は、確実に留学生活の中で培われたものだと思います。

それと、大切なのは、留学する前にbeoさんからパーソナルステイトメントやCVの書き方の基本を習わせていただき、(もちろん内容や様式は、インターンシップと大学院受験では様々変わりますが)インターンシップの応募で自身でCVを作成する際、基本が分かっていたので、これは大いに役に立ちました。

現在、どのようなお仕事・プロジェクトに携わられてるのか詳しく教えてください

現在は、国連の障害者の人権条約に関する特別報告者シュエイブ・チャルクレンさん(任期は2014年まで)のもとでインターンシップをしています。彼の任務は、国連加盟国の中で、障害者の人権条約に批准していない国には、批准をうながしたりアドバイスをしたり、様々な国際機関の職員と会って障害者の人権問題に関する問題提起、主に開発機関等には、開発への障害のインクルージョンを促したり、国連本部での社会開発会議や人権委員会、様々な国で行われる障害者の人権に関する会議に参加したりします。

インターンとしての私の任務は、
  • 彼が様々な任務のために海外に出張する際に一緒に同行する
  • 彼のミッションのために、国連や様々な関係機関との連携を取る
  • 障害問題、各国の障害関連の政策、国連関連の資料のリサーチ・スピーチのトーキングポイントを考える
  • 彼の今後のプロジェクトプロポーザルの作成
  • 著作のドラフト作成 等です。

国連の社会開発会議に参加 国連の社会開発会議に参加
国連の社会開発会議に参加

留学後のキャリア設計が不安で、留学を躊躇されている方へのアドバイスをお願いします

自身の興味分野がしっかりと決まっていて、学びたいこと、今後の進みたい方向性が決まっているならば、留学は必ずこれから進みたい方向に向かって大きくチャンスを広げてくれます。たとえ、具体的に学びたいこと、将来やりたいことが決まっていなくても、留学は、自身の視野や、活動範囲を大きく拡げてくれ、特に、自己アピールが苦手な日本人にとっては(すべての方がそうだとは思いませんが)どんどん自分からアピールしていく能力が身に着いたり、何かのチャンスを待つのではなく、自分からそのチャンスをつかんでいく姿勢が身に着いたり、とにかく自身を大きく成長させてくれます。視野が広がり、自己アピールができ、さらに語学が身に着けば、その後の進路は、さらに大きく大きく拡がっていくことまちがいなしです。

リーズ大学日本担当 水森 リーズ大学日本担当 水森より

あまり聞いたことのないインターンシップ先なので蝶名林様に詳細を伺ったところ、国連事務局のDESAという機関の仕事をしている個人の元で雇われていらっしゃるとのこと。 いわゆるメジャーなインターン先でないところに、蝶名林様の途上国における障害者問題に対する思いの強さを感じました。インターンとはいえ、シュエイブ・チャルクレン氏の専属アシスタントとして、政府や国際機関の方々とのミーティングにも参加したりしていらっしゃるようです。

以前、開発障害学修士課程に在籍中、蝶名林様が体験談で「開発と障害分野に取り組むさまざまな機関にアプライして、仕事を得る。 とにかく、不可能そうに思えることにも挑戦してみたい」とおっしゃっていましたが、まさに有言実行ですね! 蝶名林様の今後ますますの活躍に期待しております。

リーズ大学の障害学研究所は、Colin Barnes教授をはじめ、著名な研究者が在籍し、世界各国から留学生や研究者が集まります。 研究所には社会学者だけでなく、医療、コミュニケーション学、工学、法学、地理学、英文学、教育学など様々な分野の研究者が在籍し、多様な研究を行っています。

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リーズ大学で開発障害学を学ぶ

Categories: リーズ大学 / 開発学
リーズ大学 University of Leedsの開発障害学 MA Development studies and Disabilityは英国内外から高く評価されており、英国政府やEUからの研究資金支援が投入されています。障害学研究のリーダーとして世界を牽引するリーズ大学。同コースを学ばれている蝶名林さんに、詳しく留学生活の様子についてお聞きしました。

留学を決意したきっかけを教えてください

自分がしたい仕事(開発と障害関連)に就くためには、マスターを取得することが不可欠でした。留学先を決めるにあたっては、自分の興味のある分野の文献に掲載されている大学名を調べたり、beoに紹介してもらうなどしました。最終的にリーズ大学に決めたのは、自分が学びたいことを一番学べる大学だと思ったからです。

留学準備でいちばん困ったことは何でしたか?また留学してからやっておけばよかった!と思われたことはありましたか?

留学準備ではIELTSのスコア取得が大変でした。留学してから気づいたのは、自分の専攻する分野の英語文献をたくさん読んでおきべきだったということです。留学前に準備しておけば、もっとはじめから読むスピードは速くなっていた気がします。

リーズ大学開発障害学の授業の様子について教えてください

世界中から留学生が集まる
イギリス人、アフリカ諸国の人たち、中央アジア諸国の人が多く、日本人としてはなかなかふれあえる機会の少ない人たちと友達になることができます。みんなフレンドリーで助け合いの気持ちがあります。質問すると快く応えてくれたり、アドバイスしてくれたりします。

理論から実践まで網羅
授業は参加型が多いです。学生同志のディスカッションも活発に行われます。理論の講義だけでなく、開発プログラムの組み立て方やリサーチ方法など、実践的なことも学べます。教授陣は、オフィスアワーに訪問すると親切に質問に答えてくれます。留学生だからといって甘やかすことはありませんが、向上できるようにしっかりサポートしてくれます。とてもフレンドリーでやさしいです。

アコモデーションや大学外での生活はいかがでしたか?

寮に住んでいたのはプレセッショナルの時だけでしたが、寮のスタッフもみんな親切でやさしいです。いろんなイベントも用意されているので、楽しいプレセッショナル時代を送れました。リーズの街はシティセンターが充実しており、大学からも近いのでショッピングは便利です。大学の街なので若者が多い!大きな映画館もあるので、英語の勉強、映画鑑賞も楽しめます。

留学してからご自身の英語力に悩まれることはありましたか?どのように克服されたか教えてください

イギリスは、同じ英語でもさまざまなアクセントで話す人が混在しているし、話すスピードも速いし、ネイティブ独特の言い回しもあるので、レクチャーや会話を聞きとるのも大変でした。これは慣れが必要でした。

ディスカッションが一番大変!みんなどんどん話の途中で割り込んでくる!
一番大変だったのは、ディスカッションへの参加です。ディスカッションは日本人が一番苦手とする分野だと思います。みんな話の途中で人の話に割り込んで話すので、自分の言いたいことがなかなか言えません。始めは相手の話す内容を理解するのに精一杯で、自分の意見がなかなかでてきませんでした。これも逃げずに、ディスカッションに参加し続けるしかないと思います。あと、あまりに文法を気にし過ぎて、間違えるのがこわくて話せないというのも問題だったので、相手に伝えることを一番に考えるようにしました。

とても広いリーズ大学のキャンパス
とても広いリーズ大学のキャンパス

留学された大学での留学生活を通して得たスキルや体験などで、日本で学んでいては手に入らないと思えるものは何ですか?

実践的な英語力。恥をかくことを恐れないこと。どんな国の人とも、劣等感も優越感もなくコミュニケーションをとれるようになること。自分らしく生きること。自分の責任ですべてを切り開くこと。全てです。

今後、留学経験を生かしてどのようなことをしようと思っていますか?

開発と障害分野に取り組むさまざまな機関にアプライして、仕事を得る。とにかく、不可能そうに思えることにも挑戦してみたいと思います。

学校、仕事、時間、資金、将来のことなど、様々な制約から留学を悩まれている方が多くいらっしゃいます。蝶名林さんならそのような方にどのようなアドバイスをされますか?

留学で得られるものは大きいです。何より世界がものすごく身近に感じられるようになります。視野も広がり、自分の可能性も広がります。一見大変そうに思えて、踏み出してしまえば、どうということはなくなります。つまり自分の心の許容量を広げることができます。

留学で体験できることは学問だけではありません。苦労することで、自分を鍛えることができます。日本人も、他国の人たちも含めて、日本ではなかなか知り合えなかったような人たちとも友達になれます。留学しようと決めてしまえば、いろんな困難もたくさんの人の力を借りて、越えていけます。行きたいかどうかが大切だと思います。

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