以前から、語学力を向上させたい、ボランティアに参加したいといった希望で渡英する看護師さんは多くいらっしゃいましたが、近年は、すでにお持ちの日本の看護師資格や経験を活かして、現地での就業資格やイギリス大学の学位取得を目指す“看護留学”の人気が高まっています。イギリスでは、看護師の養成はすべて看護・助産審議会(NMC:Nursing and Midwifery Council)という団体が管理しています。NMCへの登録を終えた方のみが、イギリス国内で看護業務に従事することができます。
イギリスは、ナイチンゲールが近代看護やその教育の礎を築いたことでも知られ、看護学の発展において常に重要な役割を担ってきました。この国で看護の真髄を学び、世界各国から集うクラスメイトと高い専門性を身に付ける醍醐味を味わって下さい。
学士課程(BSc)のコースは通常3年間。1年次は Common Foundation Programme と呼ばれ、一般教養および看護学における重要分野を全般的に学び、しっかりと基礎固めをします。例えば、生物科学、社会学、心理学を学ぶと同時に、ケアプラン、コミュニケーション、法と倫理といった看護に関連するトピックを考察します。2、3年次は、Adult(成人看護)、Child(小児看護)、Mental Health(精神看護)などの専門に分かれて、領域を深く掘り下げて学習するのが一般的です。
全年次とも、理論と実践の両要素が組み込まれた構成です。 授業は経験豊富な看護師である教員や各分野の専門家が担当し、有能なプロフェッショナルの育成に尽力していますので、学生は自信を高めることができます。
看護師資格を管理するNMCへの登録は大きく分けてNurse(看護師)、Midwives(助産師)、Specialist community public health nurse(SCPHN)の3つの分野で構成されています。Nurse(看護師)はさらに Adult nursing(成人看護)、Mental health nursing(精神看護)、Learning disabilities nursing(学習障害看護)、Children's nursing(小児看護)に細分化されています。
イギリスで看護師もしくは助産師として働くにはNMCに登録する必要があります。英語力や適正基準など応募条件は以下の通りです。
NMCに登録するには、以下2つの試験に合格する必要があります(2016年5月時点での情報です。登録方法や条件は頻繁に変更されているので、必ず最新の情報をNMCのウェブサイト等にて確認してください)。
現地で看護師として働きたいのか、看護師としてより高い学位を取得し、留学後は日本で看護師としてキャリアを積みたいのか、目指すキャリアによって進学先は大きく変わります。看護師としてイギリスで就職したい場合は、NMC(The Nursing and Midwifery Council)への登録が必要です。現地の医療事情を知り、看護師として自身の知識を深める目的であれば、学士課程への留学もあります。また、近年は公衆衛生学(Public Health)への関心も高まっており、同分野への修士課程へ進学する方も増えています。自身の目指すキャリアに沿った学校・コース選びが大切です。
看護学の専攻を目指す方は、ぜひ一度お問い合わせください。beoの留学カウンセラーがアドバイスいたします。